日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

草を持ち出すのも重要になる茶草場の管理

朝方から降り始めた雨はお昼近くまで降り続きました。

ただ激しい雨ではなくシトシトと静かに降るような雨だったので、降水量的には2・3㎜程度なのではないかと思います。

 

「もっと降って欲しかった…」

これが本音になりますが、それでも約1か月半ぶりの雨に嬉しくなった1日でした。

 

多少は土に潤いがもたらされたと思うので、安心して年末年始を迎えることが出来そうです。

 

 

草を持ち出す

茶畑周辺の急な斜面ではあえてカヤ(ススキ)などの草を生やしてある「茶草場」が存在します。

 

斜面をしっかりと守ってくれる役割がありますし、刈った草は茶畑に敷くなどして利用することも可能です。

 

また毎年草刈りを行い草地として管理していく事で、結果として植物や昆虫の住処となり多様性を守ることにも繋がっていきますね(^^)/

 

ただし、放置しているだけだと多様性を維持することが出来ません。

適度に人の手が加わることが重要なのです!

 

特に重要になるのが『草刈り』になりますね!

しかし刈った草を畑外に持ち出すことも重要になります。

まず草刈りですが、草刈りを行うことで草丈の低い植物にも光が当たるようになり、繁殖力の強い植物ばかりが増えるのを防ぐ効果があります。

 

草丈が高く繁殖力も強い植物が蔓延ってしまうと、その植物ばかりが生えてきてしまい植物の多様性は失われてしまいますね…。

 

一見環境を破壊しているように見える草刈りは、実は生物の多様性を守るためには欠かせない作業になるのです!

 

 

そしてもう1つ重要になるのが「刈った草を畑外に持ち出すこと」になります。

 

茶草の利用の仕方は生産者によって多少の違いがありますが、共通しているのは「草刈り」を行っている事と「刈った草を畑外に持ち出している」事になるのです。

 

完全に草が茶色くなってから草刈りを行う方もいますし、秋になり始めた時に草刈りを行う生産者もいます。

また刈った草をその場で乾燥させてから畑に敷くパターン、刈った草をいったん集めて乾燥させ畑に敷いていくパターンもありますね!

 

おかのや農園では9月上中旬頃に草刈りを行いその場で乾燥。11月末頃から12月にかけて敷き草作業を行います!

作業を行う時期に違いはあっても、刈った草は畑に敷くために持ち出している事は共通しています。

刈った草は完全に茶色くなりカラカラに乾いている状態です。

 

これを集めて軽トラで運搬…。

幼木園を中心とした茶畑に敷いていく事になりますね(^^♪

 

少し変化が分かりにくいかもしれませんが、刈った草を集め終わった茶草場がこちらです。

今まで見えていなかった地面が見えるように…。

 

地面に直接太陽の光が届くようになりましたね!

太陽の光が地面に当たることで一部の植物の種が活動を始める事がありますし、春になると地面の温度が上がり植物の活動を活発化させる効果もあります。

 

またバッタは土の中に卵を産むため、彼らの生育にも影響を与える事になりますね。

 

このように「草刈り」と「草を畑外に持ち出す」ことを繰り返すことによって、茶草場の環境は維持されていくのです!