日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

カットした芽を利用した白茶づくり

今日の日中も暑さを感じる陽気となっています。

昼夜の寒暖差が大きいのは品質の良いお茶が生育するためには欠かせない気象条件ですが、朝は寒く昼間は汗をかく気温差なので少し体に堪えますね(-_-;)

 

ただ、芽の生育は順調に進んでいます。

それに伴い収穫前の準備も力を入れて行っているところです。

 

今回は少し前に行った飛び出た枝のカット。

それに伴い得る事が出来たお茶の芽を使用した白茶づくりについて投稿します。

 

 

飛び出た枝のカット

野生動物の影響を受けた部分を手直しする作業は冬から度々行ってきました。

 

ここ数年間でニホンジカなどの生息息が拡大。さらに生息頭数も爆発的に増加!

今までその姿を見る事はありませんでしたが、今では最も頻繁に見ることが出来る動物となりました。

 

その影響もありお茶の木が被害を受ける事も増えてきましたね。

具体的には枝葉を踏みつけられたり、葉っぱを食べられる被害が主です。

 

枝を踏みつけられたり葉を食べられると、お茶の木の表面が乱れて枝が飛び出てしまう事があります。

この状態では収穫時に古い枝が混入してしまいますね。

 

そのため手直しする必要があるのですが、芽が伸び始めている時に無理やり戻そうとすると他の芽を傷つけてしまう可能性もあります。

なので芽が伸び始めてからは枝ごとカットするようにしています。

 

 

もったいないので…

飛び出た枝をカットしてお茶の木の表面はキレイに直します。

 

しかし、カットした枝からも新芽が伸びていますね。

 

このまま土に還してしまうのももったいない!

芽だけ摘み採り白茶と言われるお茶を作る事にしました。

 

白茶は緑茶・紅茶・ウーロン茶などのお茶の大きな分類の1つになります。

あまり有名ではありませんが『白茶』と言われる分類があるのです。

 

主な製造工程は萎凋乾燥

 

萎凋は室内などでお茶の芽を薄く広げて水分を蒸発させる(萎れさせる)作業になります。

芽の中にいる酸化酵素を働かせて花のような甘い香りを生み出しますね(^^)/

 

この作業は紅茶やウーロン茶の製造でも行われるものです!

 

乾燥工程では、まず少し高めの温度で酸化酵素の働きを止め、続いて保存できるように水分を飛ばす工程になります。

 

油っ気のないフライパンやホットプレートなどの使用でも乾燥させることが出来るため、ご家庭でも時間さえあれば簡単に作れるお茶になるでしょう。

 

ただし、お茶が焦げないように注意しながら行う必要がありますね。

 

 

工程の数は非常に少ないですが時間はたくさん必要です!

特に萎凋時間は1日から2日程度は必要になるでしょう。

 

 

毛茸が目立つお茶

今回の白茶づくりでは芽の部分のみを使用してみました(^^♪

 

この部分には多くの毛茸(産毛のような物)が付いていて、萎凋や製造工程が進むにつれて目立っていきますね!

萎凋を始めた直後は黄緑色が鮮やかですが、萎凋が進むと僅かに白っぽさが出てきます。

 

さらに乾燥まで終えると、白あるいは銀色に見え始めます。

この見た目から白茶という名が付けられているのでしょう。

 

今回できた白茶は上の写真の量で全てです。

そのため一煎分の適量に満たないと思います。

 

また初めての白茶づくりだったので出来もそれなりだと思います(^^;)

 

とは言え、白茶づくりはなかなか面白いひと時でした!