おはようございます。
昨日は雨が降ったり止んだりの空模様でしたが、今朝はしっかりと青空が広がっている川根町上河内地区です。
気温が低いですが、天気が良いので毛布などを干したいと思います(^^)/
そして本日、あまりの寒さに急遽温風ヒーターを出すことにしました。
まだ寒さの本番では無いですが、朝晩を中心に冬らしさを感じる事も増えてきましたね。
用事があり島田市街へ出掛けるのでコタツ布団も購入、冬の準備をしっかりと整えたいと思います。
花と実が同時に…
実を食べる野菜は花が咲いて数週間程度で収穫できるものが多いです。
また果樹も春に花が咲き夏や秋に収穫するようなものが多いですね。収穫まで数カ月単位の時間がかかりますが…。
ではお茶の木はどうなのか?
お茶の木は実を収穫するような作物ではありませんが、花が咲き実も成ります。
現在のお茶の木を見ると、花が咲き始めた状態ですし実も成熟してきています!
つまり花と実が同時に見ることが出来る樹木なのです(^^)/
ただ花と実が同時に見れるという事は、花が咲いてから実が成熟するまで約1年の時間がかかるという事でもあります!
この間に裾刈り3回、収穫1~2回、ナラシ作業2回、浅刈り又は中切り1回の枝葉を刈り落とす作業を行うので、花が咲いて授粉していたとしても刈り落としている可能性もありますね。
またお茶の木は自家不和合成という性質を持っています。
自分の花粉では受粉出来ないので、他の品種の花粉が雌しべに付く必要があるのです。
お茶と言う作物はあくまでも伸びた芽を収穫させてもらう物ですが、花が咲いて実が成熟するにまで至ると感慨深いものがありますね。
木が弱っている?
実はお茶の木が花を咲かせるのは「木が弱っている」サインだとされています。
そのため、お茶の栽培でははなるべく花が咲かないように管理するのが基本とされています。
また茶園の審査もある品評会に出品する場合、花や蕾などを摘み取る作業も行うようです。
実際に鉢植えのお茶の木で水をあまり与えないようにした株とほぼ毎日水やりをした株を比べたら、水をあげない株の方が圧倒的に多くの花を咲かせましたね。
特に夏場の影響が大きいです。
水分不足や肥料不足、病害虫の被害などを受けると、葉を茂らせる予定の芽が花芽へと変化しやすくなります。
次世代へと種を繋げるため、花を咲かせるスイッチが入るのです。
とは言え、生き物なので花を0にすることは出来ません。
問題なのは花が付くことではなく花が付く量なのでです。
多少花が咲く程度であれば全く問題ありませんが、花でお茶の木が覆われるような状態ではお茶の木にとって良い状況ではないと言えるでしょう。
花や実を楽しむ場合はあえてそのような状況になるように育てますが、芽を頂く場合に関しては避けたいですね。
(木が弱っているだけでなく、花が咲くことで春に伸びる芽も少なくなってしまうため)
芽を頂かなければお茶は作れません。
芽を頂くというとこはお茶の木の体の一部を頂くということ…。なので、お茶の木が発する小さなサインを見逃さないように丁寧にお世話をしていきたいですね。