日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

シカに荒らされた茶の木の手入れ

こんにちは。

今日はお昼前から雨が降り出しました。夕方ごろからは激しく降る予報も出ているため、今回の雨も植物の生育にとって恵みの雨となってくれそうですね。

 

午前中は散髪に行くことも出来ましたし、今回の土日休みはしっかりとリフレッシュしたいと思います!

 

お茶の木の手直し

昨日はシカに荒らされた茶園周辺の整備について投稿しましたが、今回はお茶の木自体の手直しについて…。

斜面が荒らされるだけでなくお茶の木を踏みつける事もあるため、そのままでは収穫が行えない状態となるのです。

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お茶の木を踏みつけて歩くことも多く、場合によっては枝がへし折られることもあるのです。

 

このような場所を見かけたら、枝がなるべく元の位置に戻るように手直しを行います。

 

しかし、完全に戻通りにすることは不可能です。

枝の位置は人の手により調節しているわけでは無いので、同じような位置に戻すだけになってしまいますね。

 

枝が折れている場合は、ぽっかりと空間が出来てしまう事もあります。

 

枝を元の位置に戻したとしても、それだけでは不完全です。枝葉が僅かに飛び出た状態となってしまいます。

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この状態では収穫時に古い葉っぱが混入する可能性が高まるため、刈り落とす必要がありますね。

 

生長しつつある芽も刈り落とす事になり悲しい気持ちになりますが、品質を維持するためには欠かせない作業です。

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落合式の刈り込みバサミで刈り落とし、お茶の木の表面をキレイに整えます。

作業後の畑がこちら…。

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どちらも枝がなるべく元の位置に戻るようにした後、飛び出た枝葉や戻せない枝を刈り落とした後の姿となります。

 

この状態であれば収穫に支障が出る事はありませんが、大切に育ててきたので部分的なものであってもショックは大きいです。

 

ここ数年になってこのような被害が出るようになり、その規模も大きくなっているので、お茶の木の手直しもしつつ根本的な対策にも力を入れていく必要がありますね。