明日で終了予定の二番茶。
今年中にお茶の収穫製造を行う事は無いので、二番茶というシーズンの終わりでもあり2022年のお茶づくり終了でもあります。
少し寂しい気持ちもありますが、二番茶が終わればすぐに来年の一番茶へ向けた管理作業が始まるため燃え尽きる訳にはいきません。来年の一番茶の出来は、前の年の夏の生育が大きく影響するため非常に重要な期間となるため逆に燃え上がりますね(^^;)
とは言え、まずは二番茶をしっかりと終えることを意識します。事故やケガなども0で最終日を迎えたいと思います。
二番茶の出来
今年の二番茶の特徴としてまず収穫量が少ないことが挙げられます。
5月下旬から6月の上旬にかけて雲が広がる日が多く、気温も低めな日が続いていました。降水は十分ありましたが、気温が低く日照が少なかったことが影響し、生育がとてもゆっくりな年となりましたね。
もともと二番茶は芽が生長しきらないうちに…早めに収穫するようにしているのですが、今年は生育がゆっくりな事もありその傾向が強くなりました。
また今年は収穫をせずに刈り落とす予定の畑もあるため、収穫量的には昨年までよりも2~3割は減るかもしれませんね。
しかし、品質的には申し分なしです。
気温が高いと生長が早くなる一方、収穫適期を逃すと葉が硬くなり品質低下につながります。
今年は低めの気温、日照が少ないことから見た目以上に柔らかい芽に育ってくれたと思います。
蒸した葉も粘り気があり、栄養分がしっかりと行き渡っている事を実感できました。
香りもやや甘さを感じる良い物となっていますね(^^♪
雨が多くやや気温が低めなことで心配していた「もち病」も、収穫に影響が出るような発生はしませんでした。
天候と対策を行うタイミング次第ではこの病気が多発し、収穫が行えなくなる事もあるためホッとしています。
紫陽花が徐々に見頃を迎え始め、茶草場ではササユリが咲き始めたこの頃。
梅雨時期らしい光景を目にする機会も増えてきましたが、梅雨の変化しやすい天候に左右されながら行う二番茶に関しては一足早く終わりを迎えます。