こんばんは。
今日の川根町上河内地区は手元の温度計で36℃まで気温が上がりました。今年初の猛暑日です。昨日に続き今日も暑い1日となり、体力が奪われるような感覚にもなります。
ただ、日中作業をしていると気温ほどは暑さを感じませんでした。
空気は比較的カラッとしているように感じますし、風も吹いているので汗をかいてもすぐ乾いてしまいます。
これらのことから、体感的にはそれほど暑くないと感じたのでしょう。日陰にいればそこそこ快適に過ごせましたしね!
ちなみに昼間よりも朝日が昇り風が出るまでのひと時、夕方の凪の時間の暑さが個人的には鬱陶しく感じます。
混み合った枝葉を刈り落とし
昨日から開始した浅刈り作業。
来年の一番茶の出来を大きく左右する三番茶芽が育つ土台を整える重要な作業です。
二番茶の収穫を終えた畑は上の写真のような状態。葉っぱ約1枚分と茎が残っていますね。
この状態でナラシを行い芽を伸ばすのも悪くありませんが、茎数が多くなってきているので伸びる芽の数も増えます。すると1つ1つの芽が小さくなってしまったり、葉が込み合い過ぎて内部で病気が多発してしまう事もあるのです。
また黄緑色の葉っぱや茎は病害虫の影響をより受けやすい特徴もあります。
今年はすでに梅雨明けしてしまいましたが本来であれば梅雨真っ只中。黄緑色の部分に病気が発生し伝染源となり、その後伸びる芽はさらに病気になってしまう…という事もあるのです。
一部の害虫もこの部分を好むため、病気だけでなく害虫にも注意が必要になるのです。
そこで黄緑色の部分はほぼ全て刈り落とす浅刈りを行います。
刈り落としの位置は人差し指の辺りかやや上目。
少なくとも黄緑色の茎や葉っぱは刈り落とされることになりますし、枝が分岐している所も刈り落としてしまいますね。
葉の量は一時的に少なくなりますが、この作業を行う事で三番茶芽の量を減らし1つ1つをしっかりと伸ばすことが出来るようになります!
また病害虫の対策の面でも大きなメリットがあるため、病気が発生しやすい山間部であるという土地柄、欠かせない作業です。
さらに、これは結果としてですが大量の枝葉を刈り落とすことで土づくりにも役立ちます(^^)/
刈った枝葉は畝間部分に落とされカラカラに乾いた後、少しずつ分解され腐植となります。柔らかく微生物たちが活躍しやすい環境、水持ちや肥料持ちが良い土になってくれますね。
どこか外部から資材を持ち込むのではなく、その場で、お茶の木自体を利用して土づくりを行うことが出来るのです。
ちなみに刈り落としの量は見た目的に一番茶と二番茶を合わせた収穫量よりも2倍ほど多い、少なくとも10a当たり1.5t程度はあるのではないかと思います。
浅刈りは
・芽数を減らし1つ1つが充実した芽になるようにする
・病害虫の蔓延、多発を防止する
これら2つを主な目的として行い、結果として
・土づくりに役立つ
という利点も得る作業となるのです。