日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

三番茶芽は成熟の段階へ

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝方に少し雨が降り、その後は曇ったり青空が広がったりの空模様となりました。気温はそこまで高くありませんが、蒸し暑いため少し不快に感じる暑さとなっています。

 

このような天気になってまず感じたことは、真夏らしい天候というよりも梅雨時期のような印象です。スカッとした晴れではなく雲が優勢の空模様。湿度が高くじりじりとした暑さでは無いのが、梅雨時期の暑さを彷彿させます。

 

明日、明後日の天気も天気予報を見る毎に少し変化しているため、なかなか予報も難しいのでしょう。今後どのような天候になるのかは分かりませんが、少しは夏らしい天気になって欲しいものです。

ちなみに2年前は高温かつ少雨の夏であり、8月になってから20日前後まで雨が一切降らない年となりました。対して昨年はお盆の頃を中心に曇りや雨の日が続き、両極端な天候となりました。

 

最大まで大きくなりました

三番茶芽の状態を確認したところ、最大まで生長しきっているように思いました。

この状態で収穫を行えば、品質もある程度は良く収穫量も見込めます。ただ、翌年の一番茶生育のために残しておく部分になるためこのまま育て続けます。

 

芽が最大まで大きくなり葉も生長しきると、次は葉が成熟する段階になりますね(^^)/

今まで緑色だった茎は木質化し茶色い枝へと変化します。葉っぱは徐々に色が濃くなり濃い緑色に。柔らかい手触りもガサガサとした状態、少し肉厚になるのです。

また葉の表面のクチクラ層(ワックスの層)も厚くなるのか、ツヤツヤとした少しテカリがある葉っぱになりますね。

 

ただ、その状態に至るまでに病気が出てしまう事があります。

完全に成熟してしまえば病気などに対して強い状態となるのですが、芽が萌芽してある程度育つまでは感染しやすい状態となのです。

 

仮に病気に感染していた場合、今は潜伏期間。今後、病気の症状が目に見える形で出てくるのです。

そのため、病気予防の防除はとにかくタイミングが重要となります。タイミングを間違えればほとんど意味のない作業となります。しかし、逆にタイミングさえよければ病気を防ぐだけでなく作業の回数(今年だけでなく来年も)を減らすことにも繋がるのです。

すでに出来る対策はしてあるので、正直後は病気に感染していないこと発病しない事を願いつつ生長するのを待ちます。

まあ多少の発生なら問題ないのですし、当然発生を〇にすることは出来ません。生育に影響が出るレベルになってしまうと深刻なので、多発する事だけは避けれるような管理を毎年しています。

 

ただどのような手入れをしても最後は天候次第となってしまうため、最後の最後は願うしかないのです。

 

今年はどの畑も良い状態で三番茶芽が育ってきています。なるべくこの状態を維持したまま成熟して欲しいものです。