日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

くっきり分かれているお茶の木 「やぶきた」と「さやまかおり」

今日も雲が優勢の空模様となりましたが、夕方まで雨が降ることはありませんでした。日中の気温は33℃程度とそこまで高くはありませんが、湿度が高いのか非常に蒸し暑く感じますね。

 

8月も折り返しで今後は徐々に秋らしさを感じる時も増えていくと思いますが、もうしばらくの間は暑さに耐える必要がありそう…。もう暑さには慣れてきた頃になりますが、熱中症対策は引き続きしっかりと行いたいですね。

 

一畝2品種

三番茶芽が育っているこの頃の茶畑。谷底にある茶園は日当たりが非常に悪かったりすることで他の場所よりも生育が遅れがち、病気なども発生しやすくなってしまいます。

 

ですが品質的には良いものが収穫できるため、蔑ろには出来ない大切にしたい畑でもあります。

そんな谷底の茶畑には途中で品種が切り替わっている畝が3通りあります。

少し分かりにくいですが写真中央を境に、葉っぱの色や育ち方が違っているのが分かると思います。

 

左側はやや薄い黄緑色で芽の間に少し隙間があります。葉っぱもペラっとしたような印象を受けますね。

対して右側は緑色が濃く隙間が無いほど芽が伸びてきています。また葉っぱも上へ向かって開いている姿をしています。

 

何故このような違いがあるのかというと、真ん中を境にして品種が違っているからなのです(^^)/

左側が「やぶきた」であり左側は「さやまかおり」という品種になります。

「さやまかおり」は芽の数が多く、葉っぱが立っている品種です。見た目の特徴も強いので品種名は分からないとしても、誰が見ても品種が違っているという事は分かるでしょう!

 

ちなみに「やぶきた」は栽培面積が圧倒的に多く、品種の特性を見る時に基準となります。「やぶきた」と比較して品質や早晩生(早生・中生・晩生)などを判断するのです。

 

こちらの畑は長期間貸していた畑になるため、何故このような状態になっているのかははっきり分かりません。しかし、特に問題も無いため今のところ途中で品種が変わっている状態で育て続けています。

今後改植する際は少なくとも畝の途中で品種が切り替わるようには植えないので、この姿を見られるのもそう長くはないかもしれません。

品種の特徴をより感じる場なので個人的には面白く思っています(^^♪