日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

茶草場の復元と存続を目指して

こんばんは。

相変わらず寒い日が続いている川根町上河内地区です。今日は風が強かったため体感的により寒さを感じましたね。ただ、昨日までと比べると若干気温が上がっているのか、少し暖かいように感じる時間帯もありました(あくまでも昨日までと比べてですが)

 

そして気付けば一月は明日で最終日。ついに二月が始まろうとしています。二月は四週間しかありませんし、余計に時間の流れが速く感じそうですね。

 

なお二月になればお茶の管理作業も本格的に始まります。ただ、今年は肥料の運搬が少し遅れ気味。まだ到着していないので、配布され次第春の肥料まき一回目を始める事になりそうです。

 

茶草場の管理

最近は草取りと茶草場の管理を主に行っていました。

特に今年力を入れたいのが茶草場の復元になります。と言うのも、近年生息頭数が増えているニホンジカなどの影響により茶草場が荒らされて崩れたり、一部の植物はシカに食われて減少し逆に食べない植物が増えるなどしてきています。

敷き草として利用したいススキも少し減ってしまいましたね。写真の場所も以前はもう少しススキの株があったのですがぽっかりと空いてしまい、昨年ススキの株を受け付けた所です。

 

そこで茶草場の崩れてしまったところの復元を目的に、二年ほど前から杭を打ちススキの苗を植えるなどしていますが、今年はより力を入れたいと思います。

 

植え付け方法も変更。今までは掘り起こしたススキを分けて植えていたのですが、昨年夏以降は1~2カ月ほどポットで育ててから植えるようにしました。こちらの方が活着が良いのか枯れずに残ってくれています。

今も12株ほどススキをポットで管理しているところです。今は寒く植え付けには向かないので、暖かくなったら行うつもりでいます。

 

何年も草刈りをしてススキの株を育ててきているので元の状態になるまでにはかなりの時間が必要になりますが、茶草場と言う環境を維持していけるように頑張っていきたいですね。

※寒さや乾燥から守るために、昨年植え付けた株の周りにも敷き草を行いました。根の張りが不十分だったり、生育がワラビ(シカはほとんど食べず増殖、柔らかすぎてしまい敷き草としては利用できない)に負けてしまったりすることもあるので、ある程度大きくなるまでにはたまに手入れをしてあげる必要がありますね。