日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

雨を活用したカヤの植え付け

こんばんは。

今日も雨が降ったり止んだり、雨が降るとしてもそれほど強くはなかった上河内地区です。

 

今日は短時間ではありますが、雨の降るなか少しだけ外作業をしました。

湿度が高いため気温は21℃程度までしか上がっていないのですが、かなり蒸し暑さを感じましたね。正直、晴れて30℃くらいまで気温があった方が過ごしやすいと思っています。

 

ちなみに行ったのはカヤ(ススキ)の植え付けです。

雨が降っているそして今後も降りやすい状況が続くということで水やりを省けると思い、このタイミングで植え付けを行うことにしました。

 

茶草場の維持

近年シカなどの生息頭数が急激に増え色々なところで影響が出始めています。茶畑周辺にある茶草場も例外ではなく、斜面を何度も歩くことで崩れてしまったり植物が消失したり、食べない一部の植物のみが繁茂するような状況になりつつあります。

 

敷き草として利用したいカヤ(ススキ)も伸び始めた葉っぱを喰われてしまうのでしょう。今までであればすでに草丈1m近くになっていてもおかしくはないのですが、ほとんど伸びてきていません。

その一方でワラビはシカが食べないので繁茂してしまい、ほかの植物が育ちにくい状態になっていますね。正直この状態では生物の多様性が良い状態とは言えないと思います。

 

また利用できる草の量も減ってしまうため農業への影響もあります。

そこで崩れてしまった場所に土留めを作り、たびたびカヤの植え付けを行うことを始めました。

 

基本的に株分けをして増やすのですが、春前を除いたほかの季節はポットで一時的に育てた方が活着が良いので、少し手間はかかりますが一度鉢上げをするようにしています。

今回は12株を植え付けました。

しかし活着するのは1割程度でしょう。地上部をシカに喰われてしまったり、喰われるときに引っ張られて抜けてしまい枯れてしまうことが多いです。

 

今年は今まで喰われることがほとんどなかったカヤの葉も食べ始めたようなので、今後どれほど影響が大きくなっていくのか少し不安な面もあります。

対応に力を入れていかないともっと酷いことになりますし、改善にかかる時間もより必要になっていくと思うため、何とかしていかないといけないですね。