日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

茶草場整備を開始

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝から午後の早い段階までは良く晴れました。ただ午後3時ごろになると完全に雲が空を覆った状態に。夜からは雨が降り出す予報が出ていますが、予報通り雨が降りそうな空模様に変化しましたね。

 

今日は雨前という事で、茶草場の整備をとりあえず行ってみる事にしました。一旦行ってみて、作業の流れや必要な物を確認する試験的なものになります。

 

シカなどに踏み荒らされた斜面

今回の茶草場整備では、シカなどが何度も通る事で崩れ始めてしまった斜面を守るために土留めの作成を行います。

斜面を何度もシカなどが通るため、イノシシのように掘り返されなくとも徐々に植物が消失し土がポロポロと落ちてきてしまっています。場所によってはズルっと土の塊がずれたように感じる所もあるほどです。

 

そのままにしておくと土が崩れるのが進みますし、大雨が降った時などは土砂崩れを引き起こす可能性が高まるでしょう。どちらにしろ茶草場の状態としてはあまり良くないので、土留めを作成し土砂の流出を防ぐことを第一段階とします。

なお、第二段階として土留めを作成した所にススキ(カヤ)を植え付ける予定です。これは植物が斜面を支えているもともとの状態に戻すためになりますね。新たな被害とのいたちごっことなりそうですが、何もしなければ決して状況は改善しないので土留めの作成やカヤの植え付けを行います!

 

資材は自前で用意

今回の土留めで使用する資材(木)は完全に自前で用意します。

昨年、原木シイタケ栽培に利用するために太めの部分を中心に切り出しましたが、細めの枝の部分はまだ残っている状態なので、そちらを利用して土留めを作る事にしました。

 

写真は当時、木を伐り出す前に撮影した物になります。枝の先端の方は利用せずそのまま残してありましたが、まだある程度の硬さがあり腐ってはいません。キノコが出てきている物もあるので分解が始まりつつあると思いますが、まだ十分に利用できる状態だったので今回細い枝も活用することにしました。

なお、杭などを購入して用意するとなるとなかなかお金がかかります。土留めなどの作成は必要になりますが、さすがに資材を購入舌のではお金がかかりすぎてしまうので基本的には自前で資材を用意しないとですね!

 

予想よりも多く行う必要が

取り合えず今回試験的に土留めの作成を行ってみて率直に思った事としては、作業前に予想していた土留め作成の箇所を大きく超える数を作成する必要がありそうだということです。

作業をしていて、予想以上に斜面がもろくなっていたり植物が消失している所が見られました。そのままの状態では多くの不利益が出てくるため、あそこもここも土留めを作りたい…となったのです。

 

その一方で、しっかりと保持される杭の長さなどが分かったので試しで行ってみて良かったですね。短い杭を用意したのでは無駄になっていたところでしょう!

 

明日からは春の肥料まき2回目を開始する予定でいるので、茶草場の整備からは一旦離れてしまいます。春の肥料まきが終わったらあるいは3月の下旬頃にしっかりと進めて行きたいと思っているところです。