日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

原木シイタケ 春子が続々と発生

もっと気温が下がるかと思っていたこの頃。確かに一週間ほど前と比べると寒く感じますが、気温低下の予報が出た時に予想していた寒さよりは暖かく感じます。

そして今後は気温が上がりそうな予報が出ていますね。週間天気予報も1か月や3か月の長期予報でも気温が高い傾向の予報となっています。今後はより春らしさを感じる日々となりそうです。

 

そして気温が上がれば次第に原木シイタケが発生し始めます。

昨年は食害を受けてしまい収穫が少なかったですが、今年は対策をしてある状態なので楽しみにしているところです。

 

春子が発生

春に出るキノコのことを春子と呼ぶのですが、我が家では春に発生する傾向にある品種を育てています。気温の変化などを察知してキノコの発生が始まるのですが、下の写真のようにキノコが出始めるのを見るのは春らしさを感じる光景の一つになります。

こちらの原木は、菌を植えて3年以上は経過した物になると思います。菌糸は十分に回っている状態だと思いますし、気象条件さえよければ大量にキノコが発生してくれる事でしょう。

ただ、あと1~2年もすると原木としての寿命が尽きてしまうのでそれまでの楽しみになりますね。

 

原木の置き場所はスギやヒノキなどの針葉樹の林です。

夏場はしっかりと直射日光を遮ってくれますし、太陽高度の低い冬場は適度に日が当たり木を温めてくれる特徴があります。

上の写真でも手前側と奥側で微妙に日の当たり方が違い、より日が当たる手前側の木の方が早い時期からキノコが発生するなどの変化がありますね。

 

かと言って、冬に葉を落とす落葉樹の林の中では乾燥し過ぎてしまうため、キノコの発生量が少なくなるなどしてしまいます。何でもそうですが、極端すぎるのは良くないのです。

 

なお寒冷紗で日差しを遮ったり、スプリンクラーなどで散水すればより安定的に生産が出来るようになります。

が、そこまでの資材を投入するのは難しい事や現状自家消費程度にしかならない規模であるため管理の方はかなり省力で済ませています。それでも生のままでは食べきれないほど発生してくれるので、キノコの栽培の面白さを感じる事が出来ています。