日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

刈り落としも多くなりそうな二番茶

こんばんは。

今日で二番茶は3日目となりました。初日と昨日は気温が上がり、一日を通してしっかりと日差しが届きましたね。

 

くもりばかりの天気であり、久しぶりに強い日差しを浴びたので昨日夜は軽い熱中症で寝込んでいました。気温よりも日差しが堪えた感じであり、急激な天候の変化に体がついていかなかったのだと思います。

景色的には良いのですが、正直薄曇り程度の方が有難かったです。

そしてこの強い日差しにより、少々お茶の方にも影響が出ています。

 

刈り落としが多く…

二番茶は梅雨時期と重なることで病気が発生しやすいシーズンになります。多発した場合は収穫はせず刈り落とす判断をするのですが、今年の二番茶は病気以外の理由で刈り落としが多くなりそうです。

 

芽の樹液を吸うチャノミドリヒメヨコバイ(通称ウンカ)やチャノキイロアザミウマ(通称スリップス)という害虫がいるのですが、これらの虫の発生が今年は平年よりも多く、さらに被害を受けた葉っぱが急に強い日差しを受けたことにより茶色く変色してしまう事態が発生しているのです。

もちろん今までも発生していたのですが今年に関してはその程度がひどく、場所によっては収穫を断念するレベルとなっています(下の写真)

もし日差しがそこまで強くなければここまでの変色は発生していないでしょう。樹液を吸われ弱ってしまった一部分が強い日差しでとどめを刺された形になっているのです。

久しぶりに晴れてくれて有難いと思っていたのですが、まさかここまでひどい状態になるとは思っていませんでしたね。

 

被害の程度が弱い畑や摘み取って対処できる畑では収穫を行いますが、摘み取るのが難しいほど発生している畑は収穫せずに刈り落としの判断とします。

なお、ウンカに吸われた葉っぱは甘い香りが強くなるといわれています。紅茶にすればよいお茶になるかもしれませんが、あくまでも煎茶として求められているお茶であり量もそれなりにあるため刈り落とすことにしたのです。

 

こればかりは仕方がないことなのでしっかりと二番茶を採れる畑では採り、次の一番茶へと気持ちを切り替えていきたいと思います。