日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

病害が多発しそう

こんばんは。

気温はそれほど高くはありませんが雨が降ったり止んだりであり、ここ2日ほどかなり蒸し暑く感じています。また未明に雷雨になることが続いているので、それがきっかけで目が覚めてしまうこともあり少し睡眠の質が悪くなっているなと感じるこの頃です。

 

ただ天気予報が少し変わってきたのか、来週の中頃まではそこまで雨が続きそうにない予報となっています。曇りでいてくれれば外作業が行えますし、晴れてくれれば布団を干したりということもできるので少し期待しているところです。

 

雨は嫌いではありませんが作業の進みや作物の生育は天候に左右されるので、この時期の天候への対応はなかなか難しいですね。

 

病害多発

現在進めているチャの木の手入れは「浅刈り」です。表面の葉っぱの層を刈り落とし、芽数を減らすこと病害虫の防除をすることを目的とした作業になります。

二番茶の収穫を終えて表層はこのように枝葉が込み合っています。

この状態だと芽数は多くなるのですが、数が多いため一つ一つの芽への栄養分の供給量は減ってしまうでしょう。また葉が込み合うことにより病気の発生確率も高まると思っています。

 

また、この時期は雨が多く多湿であるためカビが生えやすい時期だといえますね。

植物が感染する病気もその多くが「カビ」由来のものであるため、多湿だと病気が発生しやすくなるのです。

チャの木も例外ではなく、さらに新しく開いた葉っぱほど病気になりやすいため、この時期の天候と木の状態的にかなり病気が出やすくなっています。

実際に「もち病」という病気が続々と発生してきているところです。二番茶の収穫時は目立っていなかったのですが、最近なり一気に増えてきているように思います。

この病気はチャの木が感染する病気の中でも特に多湿な環境を好むものであり、今年は雨や曇りの日が続いていることから昨年よりも多く発生していますね。

蔓延すると緑色の茶畑がやや白っぽく見えるようになり、病気が進行すると芽や葉は黒く枯れてしまうため葉っぱのない茶園になってしまうこともあるほどです。

 

そこで病気が出ている部分、感染しているであろう部分を刈り落とすことで感染源を減らすのが浅刈り作業の目的の一つになります。

今年は「もち病」の発生が多いことから、その効果がより求められますね。

 

特に心配なのが深刈りを行った畑。

すでに「もち病」が出ているのは確認できているのですが、どれほど広まってしまうか正直不安です。