日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

草に関する作業からチャノキに関する作業へ 裾刈り作業開始

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は午前中を中心に良く晴れました。お昼過ぎに黒い雲が広がったのですが、ここ最近雨が降り出しそうな状況になっても結局降らずに終わるので今日も降らないだろうと油断しておりました。

そう、今回は短い時間ではありましたが雨が降ったのです。洗濯物も外に干していたので急いで家に帰り取り込むことになりました(^^;)

 

天気予報では所により雨が降る予報が出ていたので、今回はちょうど当たった形になりますね。都合の良い方へ考えてしまうと面倒なことになると実感した一日でした。

 

草刈り作業終了

先週は主に草刈りを実施する週になりました。

刈った草はこの状態で乾燥させ、秋のナラシが終了したら少しずつ茶畑に入れていきます。秋から冬にかけての重要な作業となるのです。

 

また、草場の維持としても重要な意味合いがあります。草場を草場として維持していくためには定期的な草刈りのほか草を持ち出す必要もあります。草を持ち出すことで小さな植物も育ちやすくなりますし、地面に直接光が当たることが生命活動の条件となる植物や昆虫もあるので、草場の生物多様性の観点からも重要となるのです。

なお、まだ気温が高いのでススキなどの植物は再度芽を伸ばし始めます。芽を伸ばしやすいよう、刈った株の部分には草が被さらないようにしていますね。今後伸びる芽は冬になっても刈ることは無く、根に貯蔵養分を蓄えたり一部の昆虫の餌となったりする役割があります。

 

昨年はやや高い位置で草刈りをしていたのですが、残した部分に病気が発生しその後の生育があまり良くありませんでした。今年は地際付近で刈ったので、どうなるかしっかりと確認していきたいと思います。

 

裾刈り作業開始

来週からは秋のナラシ作業を開始する予定です。

その前段階として、今日から裾刈り作業を開始しました。

四番茶芽が伸び黄緑色となっている茶畑ですが、ナラシ作業を行うと濃い緑色となり、翌年の一番茶までその状態が続きます。そのため黄緑色の茶畑はもう間もなく見納めとなり、半年以上先までしばしの別れになる光景になるのです。

まだ今年中に行う作業はいくつもありますが、秋の裾刈り作業を始めると今年ももう終わりに近付いていることを実感します。少しの寂しさもありますが来年の一番茶へ向けてチャノキを整える時期になるため、しっかりと取り組んでいきたいと思います。