日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

来年の一番茶となる芽

こんばんは。

10月ももう間もなく折り返しに…。これからの時期は季節も冬へと一気に進むと思いますし、年末年始へ向けて時間の流れもより早く感じるようになりますね。

今年の冬は来年の春に行うとある事を準備する時にしようと思っています。時間をしっかりと活用していけるように一日一日を大切にして過ごしたいものです。

 

来年の芽

10月になると本格的に気温が下がり始めチャノキは徐々に休眠へと向かい始めます。9月中は芽が伸びる気象なのですが9月下旬頃になると芽伸びは停滞し、その後は春まで基本的に新たに芽を伸ばすことはしなくなります。

ただし、地域差や品種による違いがあるため全国的に同じ時期から芽の伸びが停滞するわけではありませんし、遅れて伸びて来た四番茶芽などは10月に入ってからも育ちやすい傾向があります。

※上記の芽を刈り落とすのが今後行う予定の化粧刈り作業です。

 

また、この時期のチャノキはしっかりと芽を伸ばすことはしないのですが、完全に休眠入りする気温でもないため芽自体は本格的な冬の訪れまでに膨らんでいきます!

今は小さい芽ですがこの中では来年芽を伸ばした際に開く葉っぱが作られ始めていますし、適度に膨らむことで春の生育が順調に進んだり充実した芽が育ったりもしますね。

 

大きく膨らみ過ぎてしまうと年内に萌芽してしまったり(再萌芽)霜や寒さの影響を受けやすくなる可能性が高まるため、大きく膨らめば膨らむほど良いわけではないので、程よく膨らんでくれることが重要です!

 

すでに来年の一番茶の準備が始まっている秋のチャノキ。

今までやってきたことの成果が出る芽でもあるため期待が膨らみます。収穫するまでには、春先の遅霜や雹害という僅かな時間で芽が全滅してしまう最大の壁を乗り越える必要もあるため収穫の喜びはより大きなものとなるのです。