日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

来週から敷き草作業開始予定

こんばんは。

今日も秋らしい陽気となった川根町上河内地区です。

 

本日は午前中に島田市外へ出かけたのですが、市街でありながらもハナミズキなどはすでに紅葉している状態。上河内地区内にある木も一部でやや色づきが見られ始めましたし季節が進んでいることを実感します。

 

来週から敷き草作業

9月中旬に行った茶草場の草刈り作業。

それから約1か月ほどが経過し、青かったカヤなどは完全に枯れた状態となりました。水分が抜けて軽くなったので持ち運びもしやすくなっています。

 

あまり長期間置いておくと今度は細かくなり過ぎてしまい持ち運びしにくくなったり食害を受ける可能性もあるため、来週から敷き草作業を開始しようと思います!

ただ、土曜日から日曜日には雨が降る予報が出ているため、確実に敷き草が濡れてしまうでしょう。そのため実際に作業を始めるのは雨が上がってから半日から1日程度経過した後、しっかりと乾いてから作業を開始する予定です。

 

敷き草作業を行う目的はチャノキを育てるうえで利点があるだけでなく、茶草葉の維持のためにも必要になるためしっかりと取り組んで行きたいと思います。

 

野生動物への対応も

なお有害鳥獣捕獲の許可が出ているため、そちらの方も少しずつ始めています。

主目的は農地などに入ってくる個体を捕獲することであるため、やみくもに捕獲するのではなくトレイルカメラなどを利用して個体を特定し捕獲することを心掛けています。

そのため、罠の設置も農地の周りのみ。それも侵入してきやすい場所があるので、そこで重点的に実施しています。

現在は農業被害や林業被害を減らすのを主目的に行っていますが、仮に被害が大幅に減少したとしても適度な距離感を保っていくためにはゾーニングが必須であるため一定の捕獲は継続する必要があります。

昔は捕獲する方がいたため上手くゾーニング出来ていたのでしょう。柵などを設置しなくても農作物を育てることが出来ていましたが、捕獲する方がいなくなったことにより被害をもたらす動物との距離が大幅に近付くことに。さらに生息頭数の爆発的な増加も相まって農作物や林産物に被害が出るようになってしまい、自然環境への影響もみられるようになりました。

 

この分野に取り組むようになってから4年ほどが経過しましたが、今でも止め刺しの時などは結構堪えます。決して気持ちの良いものではありませんし、費用もそれなりにかかります。もし事業として収支の計算を行えば大赤字ですね。

しかし、それでも誰かがやる必要のある事になります。誰かに責任を負わせ自分は知らんぷりすることの方が個人的には嫌なので自ら取り組むことにしましたが、命のやり取りをするため簡単には割り切れませんね。

 

この分野へは様々な意見をお持ちの方がいらっしゃると思います。

自分の想いを持つことに関してはその人の自由だと思いますが、それを理由に他者を攻撃することはやめて頂きたいものです。