日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

膨らみが大きい早生品種「おおいわせ」の芽

こんばんは。

今日は冷え込みが厳しくなり久しぶりに最低気温は-3℃となりました。一面白くなるほどの霜が降りたのも久しぶりの事になりますね。

記録を見返してみると年末年始の頃は安定して0℃を超えた最低気温となっていたため、それだけ今シーズンは暖かい傾向にあるのかなとも思います。普段であればそろそろ池の水などが凍っても良いのですが、今シーズンに関しては凍った様子は見られていません。

 

今後1年で最も寒い時期に突入していきますが、今までの様子から考えると結構高めの気温で推移しそうですね。

 

早生品種の芽

先日投稿したこちらの畑のチャノキは「やぶきた」という品種です。多く育てられている品種であり、品種特性を比較する際には基準にもなります。

芽の大きさとしてはこの時期らしいものと言えますが、下の写真と比べるとやや小さい(下の方が大きい)ように見えないでしょうか?

下の写真のチャノキは「おおいわせ」という品種です。わせという名前が入っている通り早生品種に分類されるチャノキであり「やぶきた」よりも萌芽や収穫が早い特徴があります。

そのため越冬芽もほかの品種よりやや大きめに膨らんでいるように思いますし、春先の活動開始時期も早いですね。

 

なお今シーズンの「おおいわせ」の芽は平年と比べると若干芽が大きいように思います。中には萌芽しかかった状態で冬を迎えたような芽も見られますね。

順調に生育できれば芽の膨らみがより進んだり芽の生育が進んだりすると思いますが、あまりにも大きかったり早い時期から生育段階が進むと、遅霜や寒の戻りの影響を受けやすくなるためこの点に関しては少し心配しているところです。

 

「おおいわせ」はその年の一番茶シーズン初日に収穫を行い機械の掃除および調節のために揉むので製品にするお茶ではありません。しかし、手を抜いて管理している訳ではないので良いお茶が収穫できると嬉しくなります。

生育が早い時期から進む分その年の傾向を掴む役割もあるように個人的に思うので、今後の生育をしっかりと観察していきたいと思います。