日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

冬になるとやや赤みを帯びるチャノキの葉っぱ

こんばんは。

今日は一日を通して曇り空、午後には短時間ではありますが雨がポツポツとしてくることもありました。今夜くらいからは雨が降りそうな予報が出ているので、良いお湿りになってくれると有難いですね。

 

なお、昨日そして一昨日はきつい霜が降りましたが本日は霜が降りませんでしたね。日中は日差しが無かったため寒く感じましたが、朝に関しては曇っていたこともあり昨日・一昨日と比べると若干暖かく感じたほどです。

そして明日は季節外れの暖かさになりそうな予報が出ています。この頃の最高気温が最低気温くらいになる予報であるため、相当暖かい一日になるのではないかと思っています。

 

梅のつぼみが膨らんできているこの頃。なかには開花が始まっている株も目にしましたし、明日からの暖かさの影響を受けて生育のスイッチが本格的に入る植物もあるのではないでしょうか。

今後しばらくは植物の変化を注意して見ていきたいと思います。

 

赤みを帯びる葉っぱ

チャノキは常緑性の広葉樹です。そのため、一年間を通して葉っぱが付いていますし(深刈りや中切りなどの作業時を除く)

 

しかし、一年を通してずっと同じ緑色をしている訳ではありません。

芽が伸びる時は鮮やかな黄緑色になりますし、伸びた芽が成熟すると深い濃い緑色になります。品種によっては赤色の芽が伸びて来たり、白っぽい芽が伸びることもありますね。

 

これらは生育状況の違いと品種の違いによる色の変化ですが、実は地上部が生長しない秋から冬にかけても葉っぱの色が若干変わります。

こちらの写真は秋のナラシ作業後に撮影した物になります。

これぞ緑色といった感じではないでしょうか?また多くの方が思い浮かべるであろう茶畑の色もこのような感じではないかと思います。

 

そして同じ場所の現在の状態がこちら。

光の当たり方の違いも多少影響しているのは確実だと思いますが、それを考慮しても赤みや黄色みがありますね。少なくとも、秋の頃の葉っぱの色とは違うことは分かるかと思います。

 

ただし、色の変化が大きいのは表層の葉っぱのみです。

内部の方の葉っぱは緑色をしているため、霜などの寒さの影響や日照時間の変化などの気象により色合いに変化が変化するのではないかと思われます。

 

まれにかなり赤っぽくなった葉っぱもあり、病気になってしまったか枯れてしまったのでは・・・と思うこともあります。そのような時は葉っぱの裏側を見るのですが葉の裏側が緑色であれば特段問題はなく、裏側も変色が見られた場合は病気の可能性が高かったり枯れてしまったと判断できますね。

 

病気などを疑うほど色が変わることもあるので、茶畑=緑色であるとは一概には言えず季節や生育段階により色合いが変化するのが地味に面白い点だと思います!