日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

雨の期間の終わりと恵みの冷え込みに・・・

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は午前中を中心に霧雨が降りました。しかし、お昼ごろからは雨が上がり雲の切れ間から青空が広がったり時々日差しが届いたりしましたね。短い時間でしたが日差しが出てくれて有難かったです。

天気予報を見ていた時は朝から日差しが届くかと思っていましたが、午前中はこの状態。正直日差しには期待していなかったので結構嬉しかったです。

ただ、天気が回復したことで花粉の飛散量は増えているでしょう。症状が出ましたし、屋外のマットにはうっすらと黄色い膜が出来ていました。明日はまだ曇りや雨の天気となりそうですが来週からは晴れの日が出てきているため、花粉がたくさん飛散する中での屋外作業の実施となりそうです。

 

花粉症が大変になると思いますが、心待ちにしていた晴れですし有難く日差しを享受したいと思います。

 

そしてもう一つ有難いのが気温低下の傾向がみられることです。

これを恵みと言っていいのかは少し疑問に思ったりもしましたが、チャノキの栽培の観点から見れば有難いことだと思います!

 

と言うのも、チャノキは萌芽以降に霜が降りるなどすると深刻な影響が出てしまいます。今年は全体的に暖冬傾向であり、最近も比較的暖かい日が続いていました。このまま暖かい状況が続いてしまえば芽の生育も早まってしまい、結果として春先の冷え込みの影響を受けやすくなってしまうのです。

きつい霜や季節外れの寒波がやってきた場合は防霜ファンなどによる対策を行っていても回避するのは難しいので、あまり早い時期から生育しないで欲しかったりします。生育が早く進むというのは必ずしも好ましいものではないのです。

その一方で、萌芽する前であれば霜や冷え込みへの耐性がいくらかあります。

萌芽する前であれば気温が下がったり霜が降りた場合、生育が少し遅れることはあっても芽が完全にだめになる可能性は低いので、今の時期はある程度気温が下がり生育が進み過ぎてしまうのを抑えてほしいのです。

 

昨日や本日の気温、そして今後しばらくの冷え込みがチャノキに「春はもう少し先だ」と思わせられるようなものとなり、生育が進み過ぎてしまうのを防ぐものとなることを期待したいと思います。