日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

石灰資材は雨の前に施用 雨後に混ぜ合わせ

こんばんは。

今日の川根町上河内地区はそこそこまとまった雨が降りましたが。午前中の早い時間と午後の早い時間帯に特に激しく降り、川の水も茶色く濁り一気に増えましたね。

 

短時間であっても激しい雨が降ると川の水が一気に増えるなどの急激な変化が出る事を改めて実感しました。予報を見た限りではそれほど強い雨にならないと思っていたので、

 

雨前の作業

先日から始めた石灰資材の施用は昨日に無事終了しました。雨が降る前に作業を終えたかったので良かったです(^^)/

他に用事もあったため、晴れ間を狙って急いで作業を進めました。暑い時期なので作業スケジュールに余裕があれば、朝晩の比較的涼しい時間のみにするなどしたいところですね(^^;)

 

粉っぽい物であれば、すぐに土と混ぜ合わせる作業を行っても良いのですが、風で粉が舞ってしまい施しにくくなるなどのデメリットがあります。

もし粉タイプの物を使用するのであれば、吸い込みを防止するためにマスクする必要が出てきますが、気温が高い夏場にマスクを付けて作業するのは危険です。

粒タイプの物であれば扱いやすいのですが、施した後すぐに土と混ぜ合わせるのではなく雨を待ってからの方が良かったりします。

というのも雨に濡れて粒が崩れる事で、より土と混ざりやすくなるのです。

 

有機肥料を施したときはなるべく間を置かずに土と混ぜ合わせる作業と行うのですが、石灰資材を施した時は雨が降るのを待ってから土と混ぜ合わせる作業を行うようにしています。

 

年によっては雨が降らず1~2週間ほど待つ時もあるのですが、今年は良いお湿りがありました。今回の雨で粒も良い感じに砕けたと思うので、今後余裕がある時に土と混ぜ合わせる作業を行いたいですね。

 

今回の雨は三番茶芽の生育にとっても良いものとなりそうなので、今後の芽の生育にも期待したいと思います。

微量要素の補給作業

こんばんは。

今日もじりじりと日差しが暑く、蒸し暑さも感じる気温となりました。これで本当の梅雨明けとなるのかもしれないですね。

 

日中の暑さにはある程度慣れてきたように思いますが、睡眠前の何とも言えない蒸し暑さは鬱陶しいです。

ただ、熱帯夜にはならないのは有難く思います。夜の間に気温が下がり22~23℃まで下がってくれる日が続いています。日によっては寒く感じる事もあるほどです。

 

昨年窓枠エアコンを購入しましたが、今のところ熱帯夜になることも無いため、まだ使用は始めていません(^^;)

今後の気温次第では、躊躇せずに使用を始めたいと思います。

 

微量要素の補給

7月下旬頃に行うのは微量要素の補給です。

気温が高く、最大20㎏にもなる荷を背負って斜面を登ったり下りたりするため、そこそこ体力を消費します。気温によっては熱中症、脱水症状が出る事もあるため、体調に気を付けながらの作業となりますね。

 

植物の三大栄養素と言えば窒素・リン・カリウムになりますが、他にも少量ではありますが様々な栄養素を欲します。マグネシウムや硫黄、亜鉛などの成分になりますね!

 

今までは一般的な苦土石灰を利用していましたが、今年からは牡蠣殻を原料としているセルカを使用することにしました。

殻を砕いて粒状にしてくれているのでしょう。粉っぽくないため施しやすいです。

 

ちなみに苦土石灰などの石灰資材は土の酸度調節をする時の資材として使用するのが一般的だと思います。今回のセルカもアルカリ性であるため土の酸度調節の効果もあるのですが、土の酸度調節の点に関してはあまり考慮していません。

 

というのも土の酸度的にはあまり問題が無いため、主目的は微量要素の補給としています。

今回のセルカも目安が5~8袋/10a(土の酸度や土性により違う)となっているのですが、10a当たり4袋無いくらいの量を施したところです。

 

ここ数年は短時間に大雨が降ることも多く、微量要素が失われる可能性が高まっていると思っています。過剰にあげる必要はありませんが、足りなくなると生育に影響が出る事もあるため、

 

最後に

ちなみに植物の多くは弱酸性を好むとされていますが、お茶の木はより酸性の強い土を好む特徴があります。具体的な数値としてはpH4~pH5とされています。多くの植物がpH6前後を好むことを考慮すると、一段酸度が強い土を好んでいる事がよく分かりますね!

 

ただ決して異常な事ではありません。代表的な作物はブルーベリーとなりますが、こちらも同じくらいの酸度を好むのです。

 

個人的に植物が伸び伸び育つためには、その植物が好む環境を整える事が重要だと思っています。お茶の好む環境を整え維持していけるように、日々取り組んで行きたいですね。

昆虫から感じる季節の変化

※今回は昆虫の写真を何枚か投稿します。苦手な方はご注意くださいm(__)m

 

こんばんは。

今日も川根町上河内地区は夏らしい空模様と気温になりました。徐々にセミの鳴き声も大きくなり少し鬱陶しさも感じ始めています。

 

実際にこの記事を書いている7時時点でも、ヒグラシやニイニイゼミなどが盛んに鳴いていますね。

茶畑で作業をしていても昆虫の変化から季節が進んでいる事を実感するようになりました。

 

今回はその変化について投稿したいと思います。

 

トンボがとにかく多くなる

まず茶畑でもセミ(幼虫)が生息しているのでしょう。

お茶の芽や伸びた草などにセミの抜け殻がくっ付いているようになりました。セミの抜け殻は以前撮影した物になります。このような光景を度々目にしますね。

 

そして羽化したてのセミなどがお茶の木上で休んでいるのか、ブワッと飛んできて体に止まることもあります。タイミングが悪いとちょっぴりビックリしますし、体への止まり方によっては少し痛痒いような感覚になります。

おしっこをかけられたことは無いのでこの点は有難いですね。

 

そして夏本番から初秋にかけて多くなるのがトンボです。

特にミヤマアカネというトンボがたくさん発生しますね。秋のナラシ作業を行う9月下旬頃には数十匹単位で飛んでいる光景も目にしますが、その姿は7月下旬頃から確認できるようになります。

 

昨日の作業中にも数匹見かけましたが、スマホだったので上手く撮影は出来ませんでした(^^;)

 

ちなみにミヤマアカネがこれから最もよく見かけるトンボとなりますが、それ以外にも多様なトンボの姿を目にすることが出来るようになります。

先日の作業中にはイトトンボの姿も見ました。イトトンボは体の大きさが小さく可愛らしさをより感じますね。

 

春から初夏にかけては野鳥の鳴き声が賑やかな時期でしたが、これから秋にかけては野鳥の鳴き声が少し穏やかになり多様な昆虫の姿や鳴き声などを楽しむことが出来るようになります!

久しぶりの青空と茶畑

こんばんは。

今日はひさしぶりに朝から夕方まで日が届きました。

やはり晴れると茶畑の雰囲気が明るくなります。二番茶シーズンは梅雨時期であり、どうしても雲が多いため少し暗めの景色となってしまいますね。

 

そのため、一番茶シーズンに次いでこの時期の茶畑が美しいと思っています(^^)/

気温が上がり日差しも届けば、お茶の芽はどんどん生長していくでしょう。

浅刈り作業は6日ほどかけて行いましたが、浅刈りした全ての畑ですでに萌芽。畑により葉っぱ1枚程度の生育の差はありますが、大体は同じなので作業が後手にならないように気を付けて行きたいと思います。

三番茶芽生育開始! 茶畑も青んできました

朝方は激しい雨になりましたが一時的なものに。その後は急速に晴れへと変化し、夕方までこの時期らしい空模様と気温となりました。

 

7月の上旬から一昨日くらいまで比較的涼しい日が続いていたので、より暑さが堪えますね(^^;)

少しは暑さに慣れてきたと思っていたのですが、急激に暑くなるとやっぱり疲れが増します。また今後は主に荷を背負って斜面を上り下りすることもあるため、体調管理に気を付けつつ熱中症には最大限注意したいと思います。

 

三番茶芽が生育開始

この頃は深刈りした畑での刈り落とし作業などの投稿が主となっていましたが、その裏では徐々に三番茶芽の萌芽が進んでいました。深刈り園の管理に集中していたため、写真を撮ったりするのを忘れてしまいましたね。

今現在では萌芽が完了し、2枚ほど葉が開きつつある状態となっています。遠目で見ても黄緑色が鮮やかな状態となってきました\(^o^)/

 

少し前までは濃い緑色。また少し茶色っぽさもある状態でしたが、芽が伸びて来ると一変しますね。

三番茶芽が伸び始める前後に少雨となり、水分を十分に確保出来ないと芽の生育は極端に悪くなります。芽の生育初期にこのような影響を受けてしまうと、その後どのような手入れをしても挽回できないです。

 

ただ水分は雨任せ。土づくりを丁寧にしているため多少雨が少ない程度であれば問題ないと思いますが、それでも毎年心配になってしまいます。

 

ですが、今年も雨が多かったので萌芽そしてその直後の生育は非常に順調なように思います!

良い一番茶をつくるために重要な三番茶芽。その生育の第一段階は無事に突破してくれました。

 

ちなみに三番茶芽の萌芽までは第一段階。三番茶芽が最大まで大きくなるまでは第二段階。開いた葉っぱが硬化するまでが第三段階で、特に力を入れて手入れするのが第一から第二の初期になります。

今後は三番茶芽の手入れで最も力を入れる時。タイミングが重要な作業も多いので、気合を入れて取り組んで行きたいと思います!

長雨の影響かキノコが大量に発生

こんばんは。

今日は雲が優勢の空模様でしたが、夕方まで雨が降ることはありませんでした。気温は昨日よりも低かったので少しは過ごしやすい様に思いましたが、結構ムシムシしていますね。

 

夕暮れ時から雨がパラついたので、日中よりも今(19時前)の方が暑く感じるほどです。

ただ、今後は気持ちよく晴れそうな日の予報も出てきました。スカッとした晴れ間を期待したいですね。

 

キノコ発生

茶畑では裾刈りやナラシ、浅刈りなどで大量の枝葉を刈り落とします。

毎年行っているので有機物を安定的に畑に入れている状態となりますね。植え付けから年数が経過した畑ほど腐植の層が厚くなり、刈り落とした枝葉により土が作られていくのを実感できます。

 

ただ刈り落としてそのまま腐植などに変化するわけではありません。分解には微生物たちの力が必要になります!

枝か葉っぱか、枝であれば細いか太いかで分解の速度が変わってきますが、半年程度もあれば葉っぱが分解されてしまうため、微生物たちも活発に活動してくれているのでしょう(^^)/

 

この頃の雨の影響もあってか、茶畑では刈り落としたお茶の枝葉からキノコが発生していました。

白い花のようなキノコもありますし、茶色く群生していたキノコも!

よく見ると葉っぱに菌糸が伸びているのも確認できますね。なかなか面白いです!

 

ちなみにキノコの発生は毎年あるのですが、今年は7月中旬頃に雨が続いた事もあり、少し発生が多くなっているように思います。上の写真の茶色く細長いキノコに関しては茶株内部の地面辺りにブワッと発生していたほどです。

 

目に見えるキノコだけでなく、他にも様々な微生物たちの働きにより枝葉の分解が今後も進んでいくでしょう。

先月末からの浅刈りでは大量の枝葉を刈り落としましたが、微生物たちの動きは活発で地温もある程度高い時期であるため、秋までにはそこそこ分解されてしまいそうです。

シカに喰われてしまう植物が拡大

こんばんは。

今日は久しぶりに1日を通して日差しが届きました。気温も上昇し、久しぶりの猛暑日越えという事で気温の数字以上に暑く感じましたね。

 

日中は島田市街で用事があったため出掛けていたのですが、エアコンをガンガン利用しても涼しくなるまでに時間がかかりました(^^;)

ちなみに家で所有している車の中で最もエアコンの効きが良いのは軽トラです。室内が狭いため、あっという間に涼しくなります。ただし、エアコンを利用すると少し走りが悪くなるのが難点ですが…。

 

長期予報でも暑い日が多くなりそうな予報であったため、今後も暑さには気を付けながら過ごしていきたいと思います。

 

サツマイモは今年も被害を受けました

昨年、家庭菜園で育てていたサツマイモの葉をシカかカモシカに喰われてしまいました。

イモはデンプンの塊であるため光合成を行う葉の存在が重要です。その葉が失われてしまったので、一株に細いイモが1つあれば良いようなひどい内容となってしまいました。

 

被害を受けたことにがっくりしたと共に、そのような被害を受けたのは初めてのことだったので少し驚きましたね。

 

サツマイモは比較的育てやすい作物で収穫量もそこそこ見込めるため、今年はリベンジする気まんまん。動物の侵入を防ぐために対策をより行っていました。が…

どこからか入ってきたシカ又はカモシカにより葉を喰われてしまいました。

ちなみに足跡と食害の後で食べたであろう動物を絞り込んでいます。マルチや地面に付いた足跡からシカかカモシカであることはすぐに分かりました。

猪であれば完全に掘り返すため、最もめちゃくちゃになってしまいます。猿であれば引っこ抜かれたような形になるでしょう。サツマイモは栽培期間が長く、地下部のイモも地上部の葉も動物に狙われてしまうため、栽培は簡単でも収穫までたどり着くのは難しい作物になってしまいました。

その後、再び葉が茂ってきましたが、再び喰われてしまわないか心配しています。

もっと対策を行えれば良いのかもしれませんが、今以上の物を用意するとなるとコストも手間もかかるためなかなか覚悟を決められません。

対策を徹底するよりも、被害を受けやすい作物ではなく受けにくい作物を育てた方が良いのではないか…という気持ちになってしまいます。

 

コスモスやヒマワリまでも…

被害を受けるのは野菜やお茶の木、山の木々以外にもあります。

コスモスが喰われてしまうのは今年初めて確認しました!今までもシカが近くにやって来てはいたのですが、喰われてしまったのは今年が初めてです。

ちなみに写真に撮りませんでしたが、匂いがきつめのマリーゴールドも食害を受けていたため、これも食べてしまうのかと衝撃を受けました。

花を楽しみにしていたヒマワリも生育の早い段階で喰われてしまったので、こちらもショックでしたね。

 

休耕地や空き地などでヒマワリやコスモス畑を作っている地域もあります。

しかし、シカなどの動物が急速に増殖・生息域を拡大している今のような状況が続けば、花畑を楽しむのも難しくなるのかもしれないと思ってしまいました。

 

野生動物による農業などの被害額は減少しているようなグラフもありますが、金額に換算できないものもあるため、果たして被害が減少しているのか…という気持ちにもなります。

先日狩猟免許(わな)の更新も行いましたが、今までよりも腰を入れて対策に取り組む必要が出てきたと思っているところです。