日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

更新園は三番茶芽が生長中

こんばんは。

今日の上河内地区は朝からお昼頃まで日が射しましたがその後は雲が空を覆うようになりました。明日以降の天気予報を見るとずっと曇りや雨のマークが出ていて、晴れのみの日が無い事から多雨多湿な日々が続きそうでちょっと不安ですね。

 

お茶の葉はある程度充実してきているので、この段階で雨が続いたとしても病気を誘発させることは無いかと思います。ただ、本来であれば晴れ日が多い季節になるため、全く影響が無いわけでは無いと思います。

布団なども安心して干せないので、雨や晴れの日は適度にあって欲しいものです。

 

更新園の現在

普通の畑は6月末頃から浅刈り作業を行い、7月中旬頃から三番茶芽が伸び始めました。約1か月程度経過し硬化が進んでいるところではありますが、一番茶後に深刈り作業を行った更新園では今まさに三番茶芽が伸びています(^^)/

伸びた芽を刈り落としたのは7月中旬頃。刈り残した葉っぱや茎がその後充実し、やや黄緑色だった葉っぱも濃い緑色へと変化したところです。

 

また刈り残した葉っぱが成熟するとともに三番茶芽も本格的に生長開始!浅刈りをした畑から遅れること約半月。8月上旬頃から本格的に萌芽が始まり、現在上へ伸びつつ葉も広げる段階となっています。

昨年や一昨年はこの時の芽に「もち病」などの病気を多発させてしまいました。そのため、写真の状態ほど芽も育っていませんでしたね。もち病は多湿になるほど発生しやすくなるため、山間部である事と雨が続いたことの影響をもろに受けた形になります。

 

もちろん現在育っている最中の芽もまだ安心できる状態では無いのですが、病気を多発させてしまった昨年や一昨年と比べるとかなり良い状態で育っています。

夏の一番暑い時期に伸びる芽であるため少し小さめではありますが、あと2週間もすれば最大まで芽が育ちその後充実する段階へと進むでしょう。気温が高すぎたり乾燥傾向だと芽が伸びにくくなるため、今年は天候にも恵まれたと思っています。

 

ただ今後の天気はやはり心配。雨が続くとしてもほどほどになって欲しいものです。

つやのある濃い緑色濃い緑色が美しい「おくひかり」

こんばんは。

今朝の川根町上河内地区の気温は手元の温度計で20℃を下回りました。この時期であれば23℃くらいまで下がればかなり涼しいほうです。そのため、正直寒いくらいの陽気でしたね。

昨日の前線によりカラッとした空気が入ってきて、さらに夜の間も晴れ続けたため放射冷却で涼しくなったのでしょう。

ちなみに最低気温が気になって確認したところ、手元の温度計の数値ではありますが今年は今のところ熱帯夜になった日もありません。昨年は5日ほどはあったので、夜は昨年よりも涼しい日が続いていると言えます。ただし、雨が降っていたり曇っていたりで、結構蒸し暑さを感じましたが。

 

9月になれば最低気温が20℃を下回るのが普通になってきますが今はまだ8月、しかも10日以上残っています。もうしばらくの間は暑い日がやって来ると思いますが、涼しく過ごしやすい日がやって来ることを少しは期待してしまいますね。

 

おくひかりの畑も充実中

管理している茶園のほとんどで「やぶきた」を育てていますが、一部他の品種も栽培しています。「おくひかり」はその品種の1つです。やぶきたを片親に持つ品種ではありますが、やぶきたとは芽や葉の状態が大きく違っているのがなかなか面白いです。

まずぱっと見でお茶の葉の緑色が濃く鮮やかです。やぶきたであればもう少し黄色っぽさがあるのですが「おくひかり」は芽が小さい内から緑色が濃いです。

また葉っぱにツヤがあるのも特徴の一つでしょう。光の当たり方によっては非常にテカテカしているように見えます。濃い緑色とツヤにより葉っぱがとても鮮やかに見える品種になるのです。

 

ちなみにお茶に加工した時も「やぶきた」とは結構違ってきます。特に香りが違いますね。個人的に「やぶきた」は香りが豊かでありながらも嫌な感じがしない優しく心地よい香りに感じますが「おくひかり」は少しスパイスっぽさがあるような切れのある香りになります。

この香りは個人により好き嫌いが分かれると思いますが、私は結構好きなので将来的に「おくひかり」の栽培面積を増やしたいなとも思っています(^^)/

 

「おくひかり」は葉につやのある品種だと言いましたが、その美しい状態が続くのは秋までです。気温の低下と共にやや葉っぱが黄色や赤みを帯びてくるため、つやのある濃い緑色を楽しむのは今が最適になりますね!

日々葉っぱの状態も変化してくため見飽きる事がありません。

病気が出始める時期 されど影響となるレベルでは無し

こんばんは。今日の川根町上河内地区は朝方を中心に雨が降りましたがその後天気が回復。お昼過ぎからは良い天気になりました。雨上がりという事で少し蒸し暑いかなと思っていましたが、風がありさらに空気もカラッとしていたため過ごしやすかったですね。

 

今回は前線による雨。寒冷前線が通り過ぎると冷たい空気が入るようなので、そのお陰になるのでしょう。

手元の温度計で33℃まで上昇しましたが体感的には30℃も無かったように感じます。さらに夕方からは一層気温が下がっています。この頃の夜は雲が広がることが多く蒸し暑かったのですが、今日は眠りやすい状態になりそうです。

それどころか、朝方になれば正直涼しいというよりも寒いと感じるほど気温が下がるのではないかと思っています。

 

日中も夜も秋らしさを感じる1日となっています。

 

潜伏期間を経て

お茶の葉っぱが成熟しつつあるこの頃。ごく僅かではありますが、病気の症状が出始めてしまった葉っぱも見られるようになりました。

特にこの時期注視したい病気は「炭疽病」と「新梢枯死症(輪斑病菌によるもの)」になります。まず炭疽病からですが…

この病気は葉っぱの一部が赤茶色に変色する病気です。お茶の栽培では最も注意する必要のある病気の1つであり、お茶の品種特性を調べる時の項目(耐病性)にもなったりしています。

炭疽病の潜伏期間は2週間から3週間。病斑(葉っぱの枯れた部分)が出来るまでは3週間から1か月程度の時間が必要になるとされています。

 

病気の症状が確認できた場合、3週間から1か月前に病気に感染している事が予想できるのです。ちょうど一か月前の今頃は雨が降る日も多く、さらに芽が伸び始めている状態、しかしながら病気の対策はまだ始めていなかったのでその影響があったのかなと思います。

 

そしてもう1つは新梢枯死症。これは輪斑病菌によって発生する症状の1つです。葉っぱや茎の一部に発生すれば輪斑病となり、輪斑病がたくさん発生すると伝染源が増え、新しく伸び始めた目に感染、そして枯らしてしまう事があるのです。

ここ2年ほど多く発生しているのでかなり注意しているのですが、今年に関してはまだ発生は見られません。

ただし、感染から症状が出始めるまでに40日程度かかるので、9月中旬頃を迎えるまで油断は出来ませんが(^^;)

 

影響となるレベルではなさそう

炭疽病はポツポツ発生しているのが確認できますが、発生の程度としてはかなり少ないレベルです。葉が茶色く変色し目立つので一見深刻速に見えても、多少の発生であれば生育に悪い影響が出る事はありません。まだ増えたとしても問題ないでしょう!

 

また新梢枯死は新しい芽(新梢)の基部が枯れる事で芽全体が枯れてしまいます。ただ芽の状態を確認すると茎が木質化しているのを確認できました。

昨年はこの時点で少し茎に異常が発生している事が確認できたので、昨年や一昨年のように発生が多くなることは無いのではないかと思います。

 

どちらの病気にしても完全に防げるような対策はありませんし、発生が多くなければ生育に悪い影響も出ません。

そして対策を行うとすればそれは感染時。感染して発病した葉っぱを戻す方法は一切ありません。正直感染していたとしても現時点で行える対応は一切ないため、このまま葉が成熟してくれることを願うのみです。

徐々に濃い緑色になる茶畑

こんばんは。

今日の川根町上河内地区では朝方まで弱い雨が降っていましたが、その後は急速に晴れ良い日射しが届きました。ただ晴れたのは一時的なもので、お昼前には徐々に雲が広がりその後は雨が降ったり晴れたりの空模様に(^^;)

雨が降ったり雲が広がる時間も多く蒸し暑さが堪えましたね。また目まぐるしく変わる天気が、外作業を進める上で少し厄介でもありました。

 

そんな本日行ったのは草取り。本日は…というよりも”本日も”と言った方が正しいですね。

とりあえず8月の末頃には秋の肥料まきを開始する予定でいますが、それまでは草取りなどの細々とした作業を進める予定でいます。気温が高く湿り気も十分なので、草を取っても種が落ちたり残っていれば再び伸びてきます。

一通り草取りを行ったら二回目、二回目が終われば三回目と繰り返すのです。

ほぼ毎日茶畑に来ていると変化が分かりにくいですが、葉が徐々に濃い緑色になって来ている事が分かるようになりました。葉の表面のワックスの層(クチクラ層)も充実してきているのか、水をはじき雨粒がキレイな形で葉の上に載っているほどです。

 

今年の夏は昨年と同じく雨や湿度の高い日が多く、さらに明日や来週には激しい雨となりそうな予報も出ているため、病気などの発生が気になる所です。

雨がほとんど降らず干害を受けてしまうよりは良いのですが、病気には潜伏期間があるため後になって葉がダメになってしまうのが怖くもあります。9月上旬頃になればある程度は安心できるため、もうしばらくはヒヤヒヤしながら過ごすことになりそうです。

くっきり分かれているお茶の木 「やぶきた」と「さやまかおり」

今日も雲が優勢の空模様となりましたが、夕方まで雨が降ることはありませんでした。日中の気温は33℃程度とそこまで高くはありませんが、湿度が高いのか非常に蒸し暑く感じますね。

 

8月も折り返しで今後は徐々に秋らしさを感じる時も増えていくと思いますが、もうしばらくの間は暑さに耐える必要がありそう…。もう暑さには慣れてきた頃になりますが、熱中症対策は引き続きしっかりと行いたいですね。

 

一畝2品種

三番茶芽が育っているこの頃の茶畑。谷底にある茶園は日当たりが非常に悪かったりすることで他の場所よりも生育が遅れがち、病気なども発生しやすくなってしまいます。

 

ですが品質的には良いものが収穫できるため、蔑ろには出来ない大切にしたい畑でもあります。

そんな谷底の茶畑には途中で品種が切り替わっている畝が3通りあります。

少し分かりにくいですが写真中央を境に、葉っぱの色や育ち方が違っているのが分かると思います。

 

左側はやや薄い黄緑色で芽の間に少し隙間があります。葉っぱもペラっとしたような印象を受けますね。

対して右側は緑色が濃く隙間が無いほど芽が伸びてきています。また葉っぱも上へ向かって開いている姿をしています。

 

何故このような違いがあるのかというと、真ん中を境にして品種が違っているからなのです(^^)/

左側が「やぶきた」であり左側は「さやまかおり」という品種になります。

「さやまかおり」は芽の数が多く、葉っぱが立っている品種です。見た目の特徴も強いので品種名は分からないとしても、誰が見ても品種が違っているという事は分かるでしょう!

 

ちなみに「やぶきた」は栽培面積が圧倒的に多く、品種の特性を見る時に基準となります。「やぶきた」と比較して品質や早晩生(早生・中生・晩生)などを判断するのです。

 

こちらの畑は長期間貸していた畑になるため、何故このような状態になっているのかははっきり分かりません。しかし、特に問題も無いため今のところ途中で品種が変わっている状態で育て続けています。

今後改植する際は少なくとも畝の途中で品種が切り替わるようには植えないので、この姿を見られるのもそう長くはないかもしれません。

品種の特徴をより感じる場なので個人的には面白く思っています(^^♪

雨上がりと久しぶりの日差し

おはようございます。

今日は8月15日。8月も折り返しとなってること、時間の流れの速さに少し慄いています。

 

そして先日の台風による影響ですが、上河内地区では道路に少し枯れ枝や落石が発生した程度であり影響と言えるようなレベルではありませんでした。山に囲まれているため、風もそれほど強くならなかった事などが良かったのかもしれません。

台風の進路から考えると静岡県内であれば伊豆や静岡の沿岸に近い方が影響を受けてしまったのだと思います。ちょっとした進路のズレや台風がより強い状態で来ていれば、さらに大きな影響が出ていた可能性もあるので決して油断は出来ませんね。

 

台風シーズンはこれから本格化するので、今後も大きな影響が出ない事を願うのみです。

 

たっぷりの日差し

昨日は台風一過の青空…とはなりませんでしたが、ここ最近の天候で考えればしっかりと日差しが届きました。少し雲が目立ち蒸し暑さがありましたが、洗濯物や布団もしっかり干すことが出来たので有難かったです(^^)/

 

お茶の木にとっても有難い天候であったと思います。

最近は曇や雨続きであり、お茶の葉は常に濡れているような状態でした。葉っぱが濡れていると病原菌が飛散・侵入(感染)そして発病しやすくなってしまうため、厄介な天候になります。

強い雨であれば病原菌も一緒に流れてしまうため、そこまで影響は無いでしょう。また雨が降ったとしてもすぐに乾けばそれほど問題はありません。

 

厄介なのは弱い雨や雨が降ったり止んだりであり、長時間葉っぱが濡れているような状態なのです。

 

お盆になる前の1週間ほどはこのような状態だったので

病気が多発するのではないか…

しっかりと晴れて欲しい…

そんな思いになっていました。

特に更新園や幼木園は三番茶芽が伸び始めている最中であるため注意が必要です。伸び始めの時が最も病気に侵されやすいため、芽が伸び始めの時にどのような天候になるのかが病気の発生に大きく影響します。

 

ただ、雨が降らなければダニなどの小さな害虫が多発する可能性が高まったり、水分不足で芽が伸びにくくなったりするので、雨が少なければ良いと言う訳でもありません。少雨でも多雨でも極端な方へ振れてしまうと厄介なのです。

 

雨はしっかりと降ってくれたので、今後は晴れの日が少し増えて欲しいものです。

今年初の台風

こんばんは。

今日は台風8号の影響により強い雨が降る時間帯もあった1日でした。雨の降り出しは昨日からで、昨日も強い雨が降ったり止んだりでしたね。少し御前崎の方へ買い物しに出掛けたのですが、前がハッキリと見えないほどの雨に遭遇する事もありました。

 

雨量的には昨日と今日で大きな違いは無いように思いますが、お昼前後は東寄りの風が吹いてきたため台風が接近している事をヒシヒシと感じました。

 

ただ雨は夕方ごろには小康状態となり、思っていたほどの大雨とはならず少し安心しています。川の水も増えはしましたが、濃い茶色になるほど濁ることは無かったので山林がしっかりと受け止めてくれたのでしょう。

 

もちろん、まだ安心は出来ません。

このブログを書いている午後7時前後の時点では、雨は小康状態ですが雷が少し遠い所でゴロゴロなっていますし、土砂崩れなどは遅れて発生する事もあります。

土が雨で緩み強い風が吹くと倒木も発生しやすくなると思うので、風による影響もまだ心配ではありますね。

 

とは言え、事前に言われていたほどの大雨となる事は無く良かったです!

もしもの時のために備えをすることが出来ましたし、有難い呼びかけであったと思います。

強い風が吹きつける中での雨は一部の病気の発生を助長させることもあるためこの点も心配でしたが、見回った所影響が出るような状況では無いと思いました。台風単独の影響は無さそうですが、葉がずっと濡れているような状態となっているため、その点に関しての影響がありそうで今後が心配です。

 

そして週間天気予報を見ると(サイトによりそこそこ違いがありますが)今後も曇りや傘マークが目立ちます。

この時期らしくスカッとした青空が数日間は続いてほしいものです。