日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

つやのある濃い緑色濃い緑色が美しい「おくひかり」

こんばんは。

今朝の川根町上河内地区の気温は手元の温度計で20℃を下回りました。この時期であれば23℃くらいまで下がればかなり涼しいほうです。そのため、正直寒いくらいの陽気でしたね。

昨日の前線によりカラッとした空気が入ってきて、さらに夜の間も晴れ続けたため放射冷却で涼しくなったのでしょう。

ちなみに最低気温が気になって確認したところ、手元の温度計の数値ではありますが今年は今のところ熱帯夜になった日もありません。昨年は5日ほどはあったので、夜は昨年よりも涼しい日が続いていると言えます。ただし、雨が降っていたり曇っていたりで、結構蒸し暑さを感じましたが。

 

9月になれば最低気温が20℃を下回るのが普通になってきますが今はまだ8月、しかも10日以上残っています。もうしばらくの間は暑い日がやって来ると思いますが、涼しく過ごしやすい日がやって来ることを少しは期待してしまいますね。

 

おくひかりの畑も充実中

管理している茶園のほとんどで「やぶきた」を育てていますが、一部他の品種も栽培しています。「おくひかり」はその品種の1つです。やぶきたを片親に持つ品種ではありますが、やぶきたとは芽や葉の状態が大きく違っているのがなかなか面白いです。

まずぱっと見でお茶の葉の緑色が濃く鮮やかです。やぶきたであればもう少し黄色っぽさがあるのですが「おくひかり」は芽が小さい内から緑色が濃いです。

また葉っぱにツヤがあるのも特徴の一つでしょう。光の当たり方によっては非常にテカテカしているように見えます。濃い緑色とツヤにより葉っぱがとても鮮やかに見える品種になるのです。

 

ちなみにお茶に加工した時も「やぶきた」とは結構違ってきます。特に香りが違いますね。個人的に「やぶきた」は香りが豊かでありながらも嫌な感じがしない優しく心地よい香りに感じますが「おくひかり」は少しスパイスっぽさがあるような切れのある香りになります。

この香りは個人により好き嫌いが分かれると思いますが、私は結構好きなので将来的に「おくひかり」の栽培面積を増やしたいなとも思っています(^^)/

 

「おくひかり」は葉につやのある品種だと言いましたが、その美しい状態が続くのは秋までです。気温の低下と共にやや葉っぱが黄色や赤みを帯びてくるため、つやのある濃い緑色を楽しむのは今が最適になりますね!

日々葉っぱの状態も変化してくため見飽きる事がありません。