日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

裾刈り作業

こんばんは。

今日も良く晴れた一日となりました。お昼過ぎには暑さを感じるほどまで気温が上がり半袖になりたい気持ちも出てきましたが、日差しも強いため肌を見せるのはほどほどにしたいですね。

ただ、今後夏本番へ向けて服装も薄くしていく必要もあるため、日差しに少しずつ体を慣らしていく必要もあるかなと思っています。

 

裾刈り作業

二番茶へ向けた管理作業。今年は私が裾刈り作業を行い、両親が深刈り作業を進めています。深刈り作業で使用する機械は二人で持つ必要がある一方、裾刈り機は一人で使用します。ちょうどよい分担となっていますね。

 

私が現在進めている裾刈り作業は、一番茶収穫後・二番茶収穫後・秋のナラシ作業前の年に計三回行う作業となります。

畝間部分に伸びてきた枝葉を刈り落とすことで、歩きやすくし作業性の向上を図ります。

 

また畝間部分は風通しが悪く湿気が溜まりやすいです。そのため、カビ由来の病気が発生しやすいですし、ダニなどの一部の害虫が生息しやすい場所でもあります。

そのため、病害虫の防除の効果もある作業となりますね。

葉が茂ることにより埋もれつつある畝間部分が、裾刈りによりすっきりとした見た目へ変わるのでなかなか達成感のある作業です。

 

二番茶を収穫する予定の畑では刈り残しがないように同じ畝間を往復して刈ります。

少しでも枝が飛び出ていると収穫時に使う袋が引っかかり作業に支障が出ることがあるため、安全で快適な収穫作業のためには丁寧に裾刈りを行う必要があるのです。

裾刈り作業は、残り半日から1日程度行えば終えることが出来るところまでやってきました。

ずっと歩きっぱなしの作業なので足が疲れてきてはいますが、転ぶと大きな怪我に繋がる可能性もあるため安全第一で進めたいと思います。

いよいよ始まる二番茶へ向けた管理作業

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝から良い天気となりました。雲が広がる時間帯もありましたが、外作業を行う身としてはずっと日が照っているよりはありがたいですね。

 

二番茶前の管理作業

今日から本格的に二番茶へ向けた管理作業を始めました。この間に行う作業としては、肥料まきや裾刈り、ナラシ、深刈り・中切り、防除(場合によって)などがあります。

お茶の木の手入れで行うほぼ全種類の作業をわずかな期間で行うことになるのです。

 

まずは、作業をしやすくするための必要となる裾刈り作業。そしてお茶の木を低く剪定する深刈り・中切り作業を行います。その後、肥料まき作業&浅耕作業を行い、二番茶の芽が育つ土台作りである「ナラシ」作業を行っていくことになりますね。

 

たくさんの作業を行うので何かと忙しい時期ではありますが、それぞれの作業を行うタイミングには微妙なずれがあります。

5月の下旬ごろになると疲れも溜まってくると思いますが、とにかく一つずつ作業を進めていきたいと思います!

なお、この時期になると緑色の茶畑の一部区画が茶色になっている光景を目にすることが出来るようになります。

これは深刈りや中切り作業により葉のある部分をほとんど刈り落とし、茶色の枝が直に見えるようになったことによるものです。何か異常があるわけではありません。

葉のありなしで変わる芽の生育

こんばんは。

今朝までの雨は強く降ることもあり、さらに風も強くなる時間帯が多く夜中に何度も目が覚めてしまいました。昨年の台風15号以来の大雨になったと思います。

川の水も以前水量が多い状態なので、その点からも雨量が多かったことがよくわかりますね。

 

ただ被害などは発生しませんでした。

枝葉が道路に落ちて走りにくくなっているほかは問題なかったので一安心です。

 

しかしながら、これからそう遠くないうちにやってくる梅雨時期。その後は台風シーズンからの秋雨とまとまった雨が降りやすい時期がやってきます。

今回大丈夫だったからと言って今後も大丈夫だとは限らないので、雨の降り方や天候には注意しながら過ごしたいと思います。

 

葉っぱのあるなしを試験

近年増加しつつあるシカなどによるお茶の木の踏み付け害と食害。

昔から一切いなかったわけではないと思いますが柵などが無くても被害が出ることは無かったことから、生息頭数の大幅な増加が被害をもたらしているのだと思います。

 

しかしこれらの被害は金額換算することは難しいです。

確実に収穫量や品質などに影響しますし被害へ対応する時間も必要になりますが、それを金額として算出することは困難なので、被害として表れてこない被害になると思っています。

 

食害を受けると葉っぱが失われるのは当然として、踏み付けられたりする場合も落葉してしまったり、その時に出来た傷が原因となるのかしばらくして枯れて落ちたり病気になって葉が失われることもあります。

 

お茶の芽の生育には葉が重要となりますし、被害を受けた所とそうでない所で生育の違いがあることは分かっていましたが、今回改めて葉のあるなしでどれほど生育に違いが出るのかを楽してみることにしました。

 

※人為的に年末に葉を摘み取って、一番茶の芽の生育に違いが出るかの試験を行いました。なお、葉を摘み取った時の芽の大きさはほとんど変わりありませんでした。

 

結果

結論から申し上げると、一目瞭然で葉がない株の方が生育が悪かったです。

葉も芽も小さく、弱っているのがはっきりとわかる芽の伸びです。

なお、左側が葉を摘み取ってなくした株の新芽。右側が葉を残した株の芽になります。

 

それぞれ木についている状態でも見てみます。

まずは、葉を残した株の芽。

そして葉を摘み取ってなくした株の芽です。

完全に芽の伸び方が違っていますね。

実験を行う前は葉を摘み取った株の方が生育が悪くなるだろうとは思っていましたが、ここまで悪くなるとは思いもしませんでした。

 

葉のあるなし以外は全く同じ管理をしているためこのお茶の木たちの差異は葉っぱの量だけです。

 

良い芽を得るためには充実した葉っぱをしっかりと残すことが重要であると改めて実感した結果となりました。

 

なお、今回調査に使用した株は葉を摘み取ったため芽が伸びてきたとはいえ疲弊している状態だといえます。しっかりと樹勢の回復に努めたいと思います。

面白いお茶の木 今年の目標

こんばんは。

昨日の日中は弱い雨が時々降ってくるような空模様。夜暗くなるとともに雨が降る時間が増え始め今日は断続的に降っています。時々雨脚が強くなることもあり、昨年の台風で崩れてしまった場所などがさらに崩落しないか少し心配になりますね。

 

何かあればそちらへ対応する必要があるため5日で一番茶の生産を終えることが出来てよかったかなと思います。

 

面白いお茶の木に関する今年の目標

枝替わりや実生で育てている変わったお茶の木。

今年の目標は現在育てている株をより大きく育てること、そして一部を挿し木し特徴が引き継がれるか安定して発現するかを確認していきたいと思います。

なお、現在育てている少し変わったお茶の木は主に2つ。

ひとつは新芽が黄色というかクリーム色の株。もうひとつは白色であり葉脈部分が緑色の株です。

 

写真の手前右側の芽が普通のお茶の木の芽になりますが、それぞれ色合いが違っているのがよくわかると思います(^^♪

 

特に今年力を入れてみていきたいのは、白色で葉脈が緑色の株の増殖です。

昨年の今頃、茶畑で見つけた株を採取してきて一年間育ててみましたが、採取してきたときに見たあの特徴的な葉っぱがまた育ってきているか正直不安でした。

結果として今年再び特徴的な芽が伸びてきてくれたので、これはこの株の特徴なのだと断言できます。

次は挿し木してもこの特徴が引き継がれるか、この点をしっかりと確認していきたいと思います!

茶工場の大掃除とほいろ上げ

こんばんは。

昨日で川根町上河内地区の一番茶は終了し、本日はお茶工場の大掃除とほいろ上げをお行いました。大掃除は言葉の通りですが、ほいろ上げは慰労会のようなものになります。

 

今年の一番茶は芽の品質は申し分なしでしたが、やや収穫量が減りました。

反省点が平年よりも多いシーズンとなり少し気持ちの面では引っかかるところがありますが、次の一番茶シーズンへ向けてより努力していこうという気持ちの高ぶりもあります!

ただ、今後はまず二番茶へ向けた管理作業が始まります。

一番茶は気温が起点となり生育が始まるのに対して、二番茶は一番茶の収穫が起点となり生育が始まります。より、手入れの結果が出やすくなるお茶のシーズンでもあるため、しっかりと取り組んでいきたいですね。

 

そして各畑の収穫量の取りまとめなどをしながら、来年の一番茶へ向けた準備もしていきたいと思います。

 

なお、写真は一番茶シーズン中に撮影したテントウムシさん。

アブラムシを食べてくれる代表的な天敵となる虫ですが天敵たちの力が大きく、アブラムシを対象とした対策はしなくても大丈夫なほどです。

 

アブラムシを食べてくれる天敵でよく見かけるものはテントウムシナナホシテントウナミテントウ)ヒラタアブの仲間になりますが、年によって多少の虫の多さが違います。

 

ここ2~3年ほどはヒラタアブの仲間をよく見かけていましたが、今年に関してはナナホシテントウが多かったですね。

 

今年から来年にかけて取り組みたいものの一つとして天敵たちの活用を大きくすることがあります。以前投稿した芝桜もその取り組みの一つですし、そのほかにも計画していることがいくつかあります。

どのような結果になるかわかりませんが、いろいろとやっていきたいと思っているところです!

一番茶終了

こんばんは。

川根町上河内地区の一番茶は本日終了することが出来ました!製造の方もあと少しで終了し、明日お茶工場の大掃除を行うことで2023年の一番茶シーズンは完全に終了となります。

 

製造を行ったのは正味で11日、日数的に見れば少し短いように思います。

なお今年の収穫量は昨年と一昨年と比べると減少しました。一番茶シーズン前半は気温が低く芽伸びが停滞、小さいうちに収穫したことが影響しているでしょう。

 

また、芽の品質は悪くなかったのですが木の年数が経っている畑では少し枯れこんだ場所もあり、この点も収穫量に影響していると思います。数年前に改植したお茶の木もだいぶ大きくなっているので、そろそろ別の畑で改植をする準備をしたいですね。

品種をどうするか、畑をどう作るかをしっかりと考えていきたいと思います。

 

昨年までの数年間が好調だったぶん今年は反省点が少し多いです。しかしながら改善方法ははっきりしているので、あとは取り組んでいくだけですね。

品質的には悪くない一番茶でしたが、収量減ということで順風満帆なシーズンとはなりませんでした。

今回の結果を次のお茶につなげることが出来るよう、しっかりと振り返りを行い2024年のお茶づくりに備えたいと思います。

一番茶は締めに向かいます

こんばんは。

今日はいつもより少し遅めの投稿となります。というのも今日は3日に1回のペースで回ってくるお茶工場の掃除当番でした。

その日の生葉の収穫量により掃除を行う時間が違うのですが、本日は18時半頃から掃除開始ということでほんの少し前までお茶工場で作業をしておりました。

 

なお今年は生葉の収穫量がそこまで大きく増加することは無く、比較的早い時間に掃除が行われることが多かったですね。

 

そんな感じで過ごしてきた一番茶シーズンですが、明日で終わりとなりそうです。

地区全体でみれば本日で収穫を終えた方も多くいますし、収穫がまだの畑はほとんど残っていません。うちが管理している畑も残り10a程度(うち半分は幼木園)であり、順調に作業が進めば午前中には収穫し終えることが出来そうな残り具合となっています。

 

ほんの少し前は今か今かと待っていた一番茶シーズン開始ですが、ついに終わりを迎えようとしています。

ただ、明日1日作業は残っていますし明後日にはお茶工場の大掃除を行います。最後まで気を抜かずに、けがや事故なしでシーズンを終えたいですね。

↑露払い中に見つけたバッタ

ピンク色のように見えるような見えないような…。