日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

ピンクのテープでシカ対策

こんばんは。

今日は朝から良い天気になりました。若干雲が多かったかなという印象はありますが、行楽にはばっちりな一日であったと思います。ちょうど桜も満開状態であったため、今日はいつにもまして交通量が多かったですね。島田と川根方面を繋ぐ県道は交差点を先頭にかなりの渋滞が発生している時間帯もあったほどです。

 

今回の土日はちょうど桜の見頃となりましたが果たして次の土日はどうなるか…。天候次第な所はありますが、少なくとも散りつつある状態にはなっているでしょう。あとはどれくらい花が残ってくれるかですね。

 

ピンク色のテープによる防除

先日土留めの作成を作成を行い、さらに長期的に斜面を保護するために失われたススキの植え付けを行いましたが、やはりシカの食害の被害を受け始めてしまいました。地上部が喰われてしまい伸びた葉っぱが無くなったり、喰われたときに引っ張られるのか土から株が引き抜かれている物もあります。

この状態では当然ススキは成長できないですし、株ごと引き抜かれてしまった物に関しては次第に枯れてしまうでしょう。そこで簡単に出来るピンク色のテープを利用した対策を行うことにしました。

 

ただ、ピンク色のテープを利用した対策は今回が初めてではありません。以前行ったことがあります。その時は一時的に効果はありましたが、やはり時間の経過とともに慣れてしまうのか1か月程度で元通りに…。テープの片付けなどが面倒であったため、その後にピンク色のテープによる対策を実施することはありませんでした。

ただ、今回久しぶりにピンク色のテープで対策を実施することに。ネットを張るなどの大掛かりな対策はコストや労力的に難しく、最低限植え付けたススキが根付くまでの短期間シカの被害を防げれば良いと思ったので、久しぶりにピンク色のテープを使ってみることにしたのです。

またしばらくの間ピンク色のテープによる対策をしていなかったので、ピンクのテープに慣れたシカがいないだろう…という魂胆も少しはあります(^^;)

 

とはいえ、どれほどの効果があるのかは実際に時間が経たないと分かりません。正直あまり効果は期待していないのですが、かと言って何もしないとただただ食われていくのを待つだけです。どんなに頑張ってススキを植え付けても喰われてしまったのでは一向に増えることは無いので、僅かでも効果があるのなら…という思いで対策を行いました。

この時期は畑からシカの角が収穫できます

こんばんは。

今日は朝から快晴…とはいきませんでしたが、ここ数日間で比較すると青空が見え日差しが届いたりすることもあり、お花見などの行楽には良い日になったかなと思います。雲が目立つ空模様ではありましたが、夕方まで雨が降らなかったのも有難いですね。

 

ただ、昨日は雨でありチャノキは濡れた状態。そしてカラッと晴れたわけでは無いので、露がなかなか乾かずお昼までレインパンツと長靴を履いての作業となりました。

作業をする上でレインパンツ×長靴は地味に大変な格好になります。まず歩きにくさが増しますし蒸れて汗をかきやすくもなります。そのため普通の作業着の状態と比べると同じ作業量であっても疲労度は倍くらい大きいですね。

 

朝方の短時間のみであれば問題無いのですが今日はお昼ごろの作業終了時まで脱ぐことは出来ず、さらに昨日も一昨日も同じ状況であったため、久しぶりにかなり疲れを感じているところです(^^;)

しかし決して不快な疲労感ではないので、この疲れも悪くは無いかなという思いも同時に持っています。

 

そんな今日、この時期の肥料まきに関しては無事に終了させることが出来ました!

雨が続きそうな予報が出ていたので、予想していたよりかは順調に作業出来たかなと思います。作業がかなり遅れるのではないかという予感もあったので、無事に終わったことに安堵しているところですね。

作業中、チャノキの上に茶色い物体があったので一瞬「蛇かな」と身構えました(蛇が苦手なので…)が、よく見るとその正体はシカの角でした。この時期はシカの角が生え変わるため、このような形でシカの角が落ちていることが度々あります。

少し前まではシカは一切見ないと言っていいレベルの動物でありましたが今では最も生息頭数が多い動物になってしまったため、シカの角が落ちているこの状態がこの時期の風物詩になりつつあります(^^;)

なお、シカの角は思っているよりもずっしりとした重さがあり、固さもなかなかのものです。さらに先端は多少の丸みはあるものの尖っているため、ただの木の棒よりかは危険性が高いものになるでしょう。

車そしてどのように踏むかにもよりますが、シカの角を車のタイヤで踏んでしまえば突き刺さる可能性もゼロではないと思います。

 

また角が落ちる前の状態、つまり角がある状態のオスジカと遭遇した際も油断はできません。シカが軽く首を振った程度の動きをしただけであったとしても、もしそこに私たち人間の体があれば簡単に突き刺さってしまうでしょう。実際そのような事故も発生していますし、縄張り争いなどで命を落としてしまったと推察される刺し傷のような痕跡が見られるシカを見つけることもあります。

もちろん、そのような事例はほとんど発生しないので過度に怖がる必要はありませんが、かと言って野生動物を甘く見たり油断をするのはNGですね。

 

そんなシカの角ですが今年は何本拾うことが出来るのか…。シカの生息頭数やどこを移動しているかを知る情報にもなると思うので少し気になります!

一区画だけ黄緑色に!

こんばんは。

今日の上河内地区は午前中は雨が降らず何とか天気が持ってくれましたが、午後からは小雨が降り出しました。小雨なので雨量はそれほど多くありませんが、昨日と比較すると断続的に降っていましたし夕方ごろになると若干雨脚も強くなりましたね。

 

そのため本日は午前中のみの外作業となりましたが、短時間ながらも作業は実施出来たため面積的に半分程度は終わらせることが出来たと思います。明日も曇りの予報となっていますが、昨日や今日と違い日中は雨予報が出ていないので(どうなるかは分かりませんが)順調に進めば作業終了か、ほぼ終わらせる状態にまで進めることが出来そうです。

最近は雨や曇りの日が続いていますが、それでもじわじわとお茶の芽の生育は進んでいます。生育が早い「おおいわせ」の畑は周辺と比べても芽の生育が進んでいるため、緑色の茶畑の中の一部区画が黄緑色になっていますね!

萌芽の時期の違いを実感する光景であり、早生品種である「おおいわせ」は萌芽しある程度生育している状態なのに対し周辺の「やぶきた」はまだ萌芽している最中か芽が小さい状態でなければこのような色の違いが出ないため、僅かな期間しか見ることが出来ない光景と言えるでしょう。

 

一週間後にはどのような景色になっているのか楽しみです。

雨が強く降らない限りは施肥作業を…

こんばんは。

今日は雨が降りやすい天気予報が出ていましたが、まさにその通りの一日となりました。朝には青空が広がった時間帯もあったため、少しは天気がもってくれるかと思いましたが9時ごろには短時間ながらも霧雨が…。その後は雨が止みましたが、午後2時過ぎくらいからはしっかりと濡れるくらいの霧雨が夕方まで降り続くこととなりました。

そんな本日は芽出し肥の施用を始めたところです。この時期に行いたい作業であるため怪しい天気であったとしても進めていきます。

 

しかし雨は袋に入った状態の肥料にとっては大敵。軽トラに積んだ肥料が濡れてしまわないように防水シートを持って来つつの作業実施です。ただ午後からの霧雨は作業を行う自分自身の体が濡れてしまうほどの雨だったので、今日の外作業は早めに切り上げることになりました。

※施した後の肥料が濡れる分には問題ありませんが、施す前の袋に入った状態の肥料が濡れてしまうと「ほぼ使えなくなってしまう」と言っていいほどの状態になってしまうため雨が当たる状況下では作業出来ないのです。

 

なお「芽出し肥」というと芽を強制的に出させるような印象を持ってしまいますがそうではありません。もちろん新芽の生育への効果が大きいですが、個人的には一番茶収穫後の生育を支えることを目的に少量ですが施すようにしています。

お茶という作物は本来であれば光合成を行う体の一部分を奪ってしまう作物です。さらに奪ってそれで終わりではなく、その後も長期間にわたって育て続ける必要があります。そのため、ほかの作物と比べても収穫を行うことによる作物自体への負担が大きいと思っています。

過剰な肥料をあげることはだめですが、頂いた分は最低限お返しすること、収穫による負担を少しでも減らすことが出来るような手入れを心掛けて行いたいと思っているところです。

思ったよりも強めの雨に

4月が始まって今日で3日。年度が切り替わったという事で本日は新年度の地区の会合があります。今は会計をやっているので、会計処理をしたり資料を作成したりと少し充実した日々を送っていたところです。

今日の会合が終われば年度が替わる時期の忙しい役仕事が楽になるのであと少し頑張りたいと思います。

 

そんな本日は思っていたよりも早い時間から雨が降り出しました。また雨脚も強かったですね。雨が降り出す時間がもう少し遅かったり、小雨であれば伐根したチャノキの処分をしようかと思っていましたが、雨が強かったため作業は延期することとなりました。それほど急ぐ作業ではないので、これから一番茶シーズンが始まるまでに条件の良い日を狙ってやっていきたいですね。

チャノキなどの植物にとっては今回の雨も生育を後押しするものとなるでしょう。乾燥傾向にあると芽の生育が低下したり品質が低下することもあるので、雨が降らず土が乾いてしまうような天候になるよりかは有難いと思っています。

 

その一方で桜の花びらが散っているのが印象に残りました。雨が降っているので仕方がないかなとも思いましたが、それでも散りやすくなるのが早いですね。

山桜の多くは現在満開となっていますが、早く咲いた桜に関してはすでに葉桜へと移り変わっています。その変わる速度がかなり早いと思うので、今年は桜の見頃が短いのかな…とも思ってしまいました。

どうなるのかは今後の天候次第な所もあるので現段階では何とも言えませんが、僅かな期間しか見れない桜のある景色をしっかりと楽しみたいものです!

本格的に萌芽開始!

こんばんは。

今日も日中は汗ばむくらいの陽気となりました。5日連続で20℃越え、そのうち4日間は23℃まで上昇しています。一気に季節が進んだような感じであり、体が季節の変化に追い付いていないのでは・・・と感じることが多くなっているこの頃です。

 

そして日中の暖かさとは反対に、昨日の夜から今朝にかけてはやや気温が低下する予報が出ていました。そのため心配していたのですが、結果は手元の温度計で6℃止まり。茶畑の方は山の斜面にあること標高差があることから、もう少し冷え込んでいると思いますが霜が降りるまでには至りませんでした。

もう2~3℃下がっていれば霜の危険性がかなり高まっていたので、そこまで冷え込みが厳しくならなかったことに安堵しています。

 

萌芽シーズン突入

早生品種の「おおいわせ」に関してはすでに萌芽した状態となっていますが、中生品種である「やぶきた」に関しては少しずつ萌芽が進んでいるところです。正直、もう少し時間がかかるかと思っていましたが、この頃の暖かさにより生育段階が一気に進んだ感じがありますね!

 

なお”少しずつ萌芽が進んでいる”と言いましたが、同じ品種でありながらも萌芽の時期は同じでは無いのです。これは畑の立地などの影響があるでしょう。

山の傾斜地に畑があるため、標高差やちょっとした地形の違いにより生育に差が生まれます。さらにナラシ作業の時期や中切り・深刈り作業の有無によっても違いがあるため、早い場所と遅い場所では10日程度の差が出来ることもあるほどです。

生育の早い場所では萌芽が始まっていますが、同時に萌芽までもう少し時間がかかりそうな畑もあります。現段階では1割程度の畑で萌芽済みか萌芽間近の状態、2~3割程度の畑はもう間もなく、残りの6~7割程度の畑でもう少し時間がかかりそうかな感じです。

今後しばらくは天気は雨や曇りながらも気温は高めで推移しそうな予報が出ています。日中の最高気温は極端に上がらなくとも、最低気温が高めで推移しそうなので生育を後押ししてくれることは確実でしょう。

日に日に茶畑の様子、チャノキの状態が変化していきそうです。

茶畑でごく小規模な地滑りが…

こんばんは。

今日も日中は気温が上がり暑いくらいの一日となりました。日中の外作業ではもう完全に上着一枚になります。

そして日中だけでなく最低気温も高めです。ここ数日は10℃を軽く超えていますし、かなり高い状況にあると言えるのではないでしょうか。今夜から明日朝にかけては少し下がりそうな予報が出ていますが、下がると言っても平年並み程度であるため霜もそれほど心配していません。

 

そしてこれだけ気温が上がればお茶の芽もどんどん大きくなります。

特に夜間の温度が平年より高いので生育のスピードが上がる事でしょう。日に日に芽の膨らみが増していますし、今後もそこまで気温は下がりそうにないため、萌芽の時もそれほど遠くないと思われます。

 

ごく小規模な地滑り

傾斜のややきつい所にある茶畑、軽く段を作ってあるのですがその段となっている部分がごく小規模ながら地滑りを起こしていることに気づきました。

ただし、がっつり崩れているわけではありません。ほんの僅かですが斜面の下方向へ向かってずれたような印象を受けますね。ちょうど写真の手前部分はひび割れが見えますし、先日作った土留めも若干斜面の下方向へ向かって動いたような感じがします。

3月28日・29日による大雨がきっかけになったのでしょう。大雨の直後は大丈夫だと思っていましたが、遠目で見た時に覚えた違和感を確認したところごく小規模ながら地滑りが起きていたのです。

 

ただ大雨はきっかけとなっただけであり主な原因ではなさそうです。

この部分の地滑りに関しては、斜面を保護する植物がシカなどによる食害により消失したことが主因であると思っています。ススキなどの植物が喰われてしまう事によりいつの間にか消失していたり、何度も歩くことで斜面が小規模に崩れている箇所もありました。その傾向がこの場所では特に強く、いつかは崩れてしまうだろうと思っていた所での今回の地滑り発生です。

 

まあ幸いなことに土が完全に崩落したような状態ではないので、まだ手直しはしやすい方かと思います。もし完全に土が下へ落ちてしまったらかなりの手間がかかっていた事でしょう。なるべく早めに追加で土留めを作り、長期的に斜面を保護できるようススキの植え付け数と植え付け範囲を増やす予定です。

ただ、シカなどの大型獣が増えてしまったことが主な原因であると考えられるため、土留めの作成などはその場しのぎの対策でしかありません。シカを中心に、近年急激に生息域を拡大していたり生息頭数が増えていることへの対処をすること、その改善の糸口を見つけ対応しなければ根本的な解決にはならないと思われます。