今日も朝から青空が広がる
気持ちの良い日になりました。
日曜日以降、
すっきりと晴れる日が多くなり
洗濯物もよく乾き、嬉しいです。
だたし、とても空気が乾燥しているため
喉などを痛めないように注意が必要ですね。
今年初めてのお茶の作業ですが
予定では今週末に一回目の
肥料ふりを行うそうです。
(天候にもよりますが…)
実際の作業に入る前に
農業で欠かせない肥料について
数回に分けて投稿したいと思います。
今回は化学肥料についてです。
化学肥料とは…
化学肥料はその字の通り
化学的に製造された肥料の事です。
人の手によって作り出される肥料で
工場で生産されています。
主な原料は空気中の窒素や鉱石など。
これら原料を加工しています。
化学肥料の製造の
歴史は古く今から100年以上前、
1913年のドイツで
空気中の窒素からアンモニア合成した
ことが始まりとされています。
メリット
化学肥料のメリットは
・価格が安い
・品質が安定している
・即効性である
・成分ごとなど種類が豊富
などといった点が挙げられます。
品質が安定しているということは
畑にまく肥料の量を正確にコントロール
することが出来ますし、
即効性であるため効果がすぐに出ます。
そのため追肥など
必要な時に必要な量を正確に
植物にあげることが出来るのです。
そして何といっても最大のメリットは
価格が安いということ!!
農業経営にとって肥料費は
大きな経費の一つになります。
この点をカバーできるのは
生産現場にとって大きな魅力の
1つだと言えると思います。
デメリット
何事でもそうだと思いますが
長所もあれば短所もあるものです。
化学肥料のデメリットとしては
・過剰に使い濃度障害を起こしやすい
・土の中の有機物が減少する
・土を酸性にする物がある
などといった点が挙げられます。
効果がすぐに表れるため
まく量を間違えてしまうと
土の中の肥料濃度が高まり
根が枯れてしまう現象が起きてしまいます。
(肥料やけ)
そのため一度に沢山あげるのではなく
タイミングや少量で回数を多くする
などの工夫が必要になります。
化学肥料のグループ分け
化学肥料を大まかに
グループ分けしてみました。
まず化学肥料は
成分が一種類のみの単肥(たんぴ)と
二種類以上含まれている複合肥料に
大きく分けることが出来ます。
単肥は例えば、窒素のみであったり
リン酸のみであったりする肥料です。
ホームセンターで見ることもありますが
商品の数は少ない印象を受けます。
成分が一種類のみの単肥に対して
二種類以上含んでいる肥料を
複合肥料と言います。
複合肥料をさらに
3つに分けてみました。
まずは普通化成。
普通化成は
肥料に含まれる成分の割合が
10%~30%未満の物をいいます。
成分の割合が30%以上になると
高度化成と分類されるようになります。
そのため普通化成と高度化成は
肥料の中に含まれている成分量で
分けられているのです。
配合肥料は
化学肥料だけの組み合わせではなく
有機質肥料も配合されている肥料です。
今まで目にしてきた肥料では
化学肥料よりも有機質肥料の
割合の方が多く、有機質肥料を
ベースにして作られている物が
多いと思います。
この肥料はホームセンターでも
沢山の種類が売られているため
目にする機会も多いと思います。
化学肥料と有機質肥料のメリットを
両方とも兼ね備えているため
家庭菜園などでも使いやすいです。
最近では、ナスやトマトなど
野菜専用の配合肥料も
目にすることがあります!
これはぜひ活用していきたいです。
害があるかは量です
化学肥料と聞くと体や環境に
悪影響がありそうなイメージがします。
確かに化学肥料だけを過剰に利用したら
当然、土はダメになってしまったり
農地以外への影響も発生します。
しかしそのような事になるのは
あくまでも過剰に利用した場合!
有機質肥料やたい肥と組み合わせたり
量を加減するなど
適切に利用することが大切になります。
人にとっての薬も同じですね。
過剰に飲めば悪影響は避けられません。
肥料もそれと同じだと思います。
また仮に化学肥料がなくなってしまったら
食料の生産量が減少してしまったり
有機質肥料の値段が高いことから
農産物の値段も上がってしまうかもしれません。
そのため各肥料の特徴を理解し
適切に利用して行くことが
重要だと私は思っています。