昨日はお昼頃からまとまった雨が降り、一時的に雷も鳴るような激しい雨となりました。
そして、東海地方でも”梅雨入り”したとみられる…ということで、梅雨入りの発表もありました!
梅雨入り初日から激しい雨だったので、今後の天気は一体どうなるのだろう…?と思いもしましたが、今日は一転し、朝から青空が広がっています(^^)/
気温もぐんぐん上昇し、最高気温は30度越え…。
雨上がりということで湿度も高く、蒸し暑い1日となりました。
病み上がりで、過ごしやすい気温の日が続いていた中での、急な30度越えの真夏日。
体力的に、少ししんどい1日でした(-_-;)
皆さんも、熱中症など体調にはお気を付けください!!
遅れ芽とは
お茶の収穫を行った後は、「ナラシ」(正式名称:整枝)を行い、お茶の樹の表面をキレイに整えます。
と言うのも、お茶の収穫一回目(一番茶の収穫)を終えた後でも、残った葉っぱや収穫出来なかった小さな芽が伸びて来るのです。
この状態では、次に伸びて来る二番茶の芽は、バラバラに生長しますし、お茶自体も品質が悪くなってしまいます。
また、病気や害虫が多発してしまう事があるため、伸びた葉っぱや芽をカットし、キレイに整える必要があるのです。
ナラシを行った後の畑。
しかし、ナラシを行ったからと言って、万全ではないのです(>_<)
実は、ナラシの後に「遅れ芽」と言って、早く大きくなりすぎてしまう芽があるのです。
上の写真だけでは、少し分かりにくいと思うので、遅れ芽を赤い丸で囲んでみました。
赤い丸部分の芽だけが、大きくなり過ぎてしまっているのです。
他の芽は、葉っぱが1枚開きかけている、あるいは萌芽している状態ですが、この写真の遅れ芽は葉っぱが3枚も開いています。
このように、大きくなり過ぎてしまっている芽、他と比べて生長の早い芽のことを「遅れ芽」といい、品質の良いお茶を収穫するためには取り除く必要があるのです!
二番茶以降のお茶で問題に…
「遅れ芽」が問題となるのは、二番茶以降のお茶だけです。
上河内地区では、二番茶までしか収穫しないので、今回だけ特に注意する必要があるものになります。
一番茶は、気温が上がることで、お茶の芽が生長するスイッチが入り、大きくなります。そのため、生長のスピードが全く同じなのですが、二番茶以降はすでに暖かい状態であるため、「遅れ芽」が発生することがあるのです。
みる芽で収穫しているので…
一番茶の収穫方法によっても、「遅れ芽」の発生量は違います。
芽が若く柔らかい状態(静岡の方言で、”みる芽”と言ったりします)で収穫すれば、遅れ芽などの発生量は多く…。逆に、芽を大きく生長させた状態、がっしりとした芽を収穫すれば、遅れ芽の発生も少なくなります。
おかのや農園のある上河内地区では、みる芽で収穫することがほとんどなので、どうしても遅れ芽が発生しやすくなってしまうのです。
そのため、ナラシや肥料まき、病害虫の対策などを終えた後には、「遅れ芽」の除去を行います。
手で摘んだり、ハサミでカット
「遅れ芽」は手で摘んで取り除いたり、ハサミでカットして取り除いたりします。
二番茶として収穫する芽を、傷付けてしまったり、取り除いてしまうのはダメなので、お茶の芽をよく見て行うことがポイントです。
遅れ芽は、二番茶の芽と生長スピードが違うため、収穫時には葉っぱが硬い状態となってしまいます。収穫時に混入してしまうと、品質を悪くする原因となったりするので、事前に取り除いておくことが大切なのです(^^)/
1つ1つ、手作業で取り除き、茶畑をチェックしていく作業…。
集中力を維持し、熱中症なども予防するために、こまめに休憩をしながら行っています。