デパートやショッピングモールへ出掛けるとお中元のコナーがある季節になりましたね!
タオル類であったり、缶詰やジュースなど食品関係など、様々な商品がありますが、お茶を贈る方もいるのではないのでしょうか…。
そのため、お茶屋さんが忙しくなる季節は、新茶のシーズンとお中元・お歳暮のシーズンだと言われています。
今回は、お茶を購入する際、信頼できるお茶屋さんの見分け方を紹介したいと思います。
試飲ができる
お茶は嗜好品です。
香りが良いお茶が好きな方もいれば、渋味や苦味がしっかりしたお茶が好きな方もいます。
『品質の良いお茶』という場合は、育て方や環境、収穫・製造方法などで判断することが出来ますが、『美味しいお茶』となると話は違ってきます。
人それぞれ美味しいと感じるお茶は違うので、美味しいお茶の判断基準は人それぞれなのです!
そのため、美味しいお茶の基準を作ることはできないのです。
もし、お茶を購入する際は、お茶の特徴(例えば、香りが強い、うま味が強いなど)がしっかり説明でき、試飲をさせてくれるお店は信頼できます。
通信販売の場合は「お試しパック」が用意されているのも良いですね。
お茶は100gのパックで販売されていることが多く、もし好みの味でなかったら少し辛いです…(-_-;)
試飲やお試しパックでお茶を試せることは、お茶を選ぶ際の重要なポイントとなります。
また、自分好みのお茶を見つけたり、「こんなお茶もあるのか」と新たな発見をすることもあります。
「ちゃよう」が通じるか
『茶葉』…これを何と読みますか?
CMやテレビのアナウンサーも「ちゃば」と読むことが多いですね。私自身も少し前までは「ちゃば」だと思っていました。
しかし、正確な読み方は「ちゃよう」です。
もちろん言葉は時代と共に変化するので「ちゃば」という読み方が間違っているとは思っていません!
誰でも変わる読み方ですし、「ちゃよう」より「ちゃば」の方が言いやすいですね…(^^;)
ただし、勉強しているお茶の関係者であれば「ちゃよう」と読むことを知っているはずです!
質問をする際に「ちゃよう」という読み方をして伝われば、きちんと勉強をしている方だと分かります。
高級という言葉には注意
ネット販売のサイトを見ると、「高級緑茶」「高級煎茶」と名前を付けていたり、「高級」という言葉を使用し商品を紹介しているサイトを見ることがあります。
しかしながら、「高級」という言葉を根拠がないのに使用している場合は「景品表示法」の不当表示に当てはまる可能性があります。
明確な基準や根拠がない限り、「高級」「特級」などの言葉は使用できないのです!
他にも「最高」「特上」「特選」などと言った言葉を使用している場合も注意が必要となります。
本当に信頼できるお茶屋さんであれば、お茶の特徴などを説明することでしょう!
根拠が明確に示されていれば問題ありませんが、むやみに「高級」という言葉が使用されている場合は、私は少し違和感を感じます。
※お茶は本来添加物を使用しないで作られます。
そのため「無添加」の表示をすることも、不当表示に当てはまることがあるので、「無添加」という言葉にも注意が必要です!
産地で買うなら直接販売や農協
残念ながら、お茶の世界でも産地偽装をしている業者はいます。
お茶農家として、とても怒りを感じるものであり、同時に消費者の方に申し訳なくも思いますm(_ _)m
例えば「静岡茶」の場合、静岡県内で育てられた茶葉を使い加工されたお茶を「静岡茶」と呼ぶのが正しいことだと思います。
しかし、他県で製造されたお茶を静岡県内で少しでも加工すれば、静岡茶と表記することが出来てしまうのです…。
また川根茶の場合、川根本町と島田市川根町のみで作られたお茶を100%使用した場合に限り『川根茶』の名前を付けることが出来ます。
しかし、川根茶をほんの少し混ぜただけで『川根茶』と名前を付けている業者も実はあるのです…。
※ブレンドした場合は、ブレンドしたことが分かるように表示しなければなりません。
生産者がプライドをかけ、消費者に少しでも良い物を届けようとしているのに、このような事をされると非常に怒りを感じます。
飲んで頂いている消費者に対しても失礼な事です!
そこで、産地や銘柄を意識して購入する際は、農家さんが行っている直接販売や農協の売店で購入するのが、最も信頼できます。
農家の直接販売は生産から販売まで、全て一貫して行っているので信頼度は高いです。農協も地域に密着しているので、私個人としては信頼しています。
信頼できるお茶屋さん・農家さんを…
お茶屋さん毎に、販売している商品の特徴や技術は違います。
そのため、同じ原料(荒茶)を加工しても、味や香りが異なった物に仕上げられます。
同じ産地、同じ畑で作られたお茶であっても、お茶屋さんの技術でさらに変化が生まれるのです。
(お茶を見極めたり、加工する技術はお茶屋さんの腕の見せ所となります!)
しかし、信頼を裏切るような行為をしている方が全くいない訳でもありません。
その中で、
・試飲ができる/お試しパックがある
・「ちゃよう」が通じる
・「高級」などの言葉をむやみに使用していない
これらの特徴に当てはまるかがポイントです。
実際にお茶を飲んでみたり、ホームページや店舗を見て、信頼できるお茶屋さん・自分好みのお茶を見つけて頂きたいと思います。