日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

来年の新茶に直結する9月のお茶づくり

こんばんは!

今日からいよいよ9月がスタート…。秋の味覚が楽しめる時期であり、同時に台風の襲来が怖い時期ですね。

 

最近は日の出の時間が遅くなり、逆に日暮れの時間がうんと早くなり、昼の長さがどんどん短くなっている、と感じています。

 

 

勝負の9月

9月に行う農作業は、来年の一番茶(新茶)に直結する非常に重要な作業ばかりです。

そのため、勝負の月と言っても過言ではありません(^^;)

 

9月に行う主な作業は

ボルドー剤散布

・秋肥を撒く

・秋のナラシ

この3つになります。

 

それぞれ、お茶の樹の生長具合や気温や天候などの気象状況を考慮しながら行う作業です。

 

そして、秋肥やナラシ作業は来年の新茶にとても大きな影響があるため、手を抜くことは言語道断となります!

 

 

ボルドー剤散布

ボルドー剤は農薬の一種ですが、極めて安全性が高く有機農業でも使用できる物です。

 

ボルドー剤の中には石灰が含まれているため、植物の生長に必要な微量要素を補給することができ、今回は微量要素の補給を主な目的として散布を行います。

 

農薬の一種ではありますが、栄養剤あるいはサプリメントの様な一面も持っているのです。

 

微量要素をしっかりと補給することで、健康でパリッとした強い葉っぱになります(^^♪

健康な葉っぱであれば光合成がしっかりできるだけでなく、病気にも強くなりますし、これからの長い冬も耐えることが出来ます。

 

もし、微量要素が不足してしまったら、弱々しい葉っぱになってしまったり、生長にも影響が出てしまうでしょう…。

 

夏には苦土石灰を撒きましたが、これはお茶の樹への微量要素の補給以上に土の状態を整えることがメイン!

根っこだけでなく葉っぱからも栄養分は吸収するため、ボルドー剤をかけることで適度に微量要素を補給します。

 

ちなみに、病気の菌が植物の体の中へ侵入するのを防ぐ役割もあります。

秋は秋雨前線や台風により、たくさんの雨が降ることもある季節です。病気が発生・蔓延しやすい時期でもあるため、ボルドー剤で病気を防ぐ目的もあります。

 

 

秋の肥料撒き

秋に撒く肥料の事を「秋肥(あきひ)」と言います。

 

秋肥は、長い期間に亘ってジワジワと効果があるものが良いため、有機質肥料を主にした肥料を使用します。

 

三番茶芽を守り育ててきましたが、夏から秋にかけて作った栄養分は枝や葉っぱなどに蓄えられます。

さらに、根っこも活発に動き、土の栄養分を吸収し蓄えるので、このタイミングで肥料を撒いてあげるのです(^^)/

 

作り出したり、根っこから吸収した栄養分は、主に葉っぱや枝、根っこに蓄えられます。

この栄養分を、春に芽を伸ばす時に使うため、栄養分をしっかりと蓄えられたお茶の樹ほど、栄養たっぷりで品質の良いお茶の芽が育つのです。

 

また、栄養分を蓄えることで、冬の寒さにも強くなります。

冬を越すためにも、翌年の新芽を伸ばす手助けをするためにも、秋肥はとても大切な肥料になるのです!

 

 

秋のナラシ

お茶の樹の表面を刈り、キレイに整える作業のことを「ナラシ(整枝)」と言います。

 

三番茶芽・四番茶芽を刈り、デコボコしたお茶の樹の表面を整え、翌年の一番茶(新茶)が生長する準備をするのです。

 

もし刈る位置が深いと、翌年の春に伸びる予定の充実した芽や、栄養をたっぷりと蓄えている葉っぱを余分にカットしてしまいます。

これでは、しっかりと守り育ててきた三番茶芽をムダにしてしまうことに…。

 

逆に高すぎる位置では、翌年の春、新芽の大きさがばらつくことがあります。そのため、刈る位置はお茶の樹の生長状況をよく見て行うことが大切です。

 

秋のナラシは、大切なポイントがいくつもあるため、語ると少し長くなってしまいます…(^^;)

そのため、また後日、作業の様子やポイントを含めて投稿したいと思います。

 

 

秋を感じながら

今後の農作業は、至る所で秋を感じながらになります。

 

すでに、トンボやコスモスの姿は見始めましたが、いよいよススキの穂が出てきました。

山が色付くのはもう少し先の事になりますが、少しずつ深まっていく秋を感じながら、勝負の9月を過ごしていきます!