日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

じわじわ膨らむ翌年の新芽

こんばんは。

月曜日の雨以降、また一段と季節が進んだように感じます。

 

少しずつ色付いてきたカエデなどに、お日さまの光が当たるときれいですね。

暦の上ではすでに冬となっていますが、秋本番の陽気を日々楽しんで行きたいと思います(^^)/

これから秋本番へと向かう川根地域ですが、茶畑では翌年の春に伸びる新茶の芽が、じわりじわりと膨らんできています!

 

 

年内に準備完了

翌年の春に伸びる新芽は、前年の年末までにある程度準備されています。

 

新芽として伸びる時に開く葉っぱの枚数などは、年内などにすでに決定されているのです。

また、しっかりと膨らんだ芽ほど、健康的で良いお茶の芽が伸びやすくなります(^^)/

 

もちろん、冬が明けてから行う春の管理作業も重要ですが、秋から冬にかけての生長も重要となるのです。

 

10月上旬頃までに秋のナラシ作業が行われましたが、気温の低下と共に新しく芽が伸びることはなくなります。

しかし、根っこの生長は盛んに行われていますし、芽もじわりじわりと膨らんでいく…。目には見えない、あるいは見えにくいけど、僅かに確かに生長が進んでいるのです!

葉っぱと枝の付け根に小さな芽がいくつも付いています。

この芽が、翌年の春に伸びる新芽(一番茶芽)となるのです(^^)/

ただし、膨らみ過ぎると冬の寒さに弱くなってしまいます…。

教科書的には10㎜以下程度で越冬させるのがベストとされています。しかし、上河内地区は冬の寒さは平地より厳しく、春先の寒さや霜の影響も考えられるため、5・6㎜程度で越冬することが多いですね。

 

初霜が降りる頃、11月下旬頃まではじわじわと芽が膨らむことになると思います。

特に今年は、平年よりも気温が高いため、しっかりと芽が膨らみ、根っこの生長も盛んに行われているでしょう!

 

そのため、土の栄養分・肥料分もしっかりと吸収した、栄養たっぷりの芽に生長してくれている事と思います。