昨年の初春にお茶の苗木を植え付けた畑は、もう間もなく2年目になろうとしています。
早く大きなお茶の樹に育てるには1年目と2年目の生長が特に重要です!
1年目は長雨や高温などの影響もありましたが、まずまずの生長をしてくれました(^^)/
そして勝負の2年目に突入しようとしています…。
今年も丁寧に育てて行こうと強く思っているのですが、一部の幼木が野生動物の被害を受けています。
今回はそんな野生動物の気配や影響について投稿したいと思います。
※お茶の樹は植え付けから成熟したお茶の樹と同じ大きさになるまでに5~7年ほどの時間がかかります。
この間は、いわば未成年のような状態…。
そのため植え付けからあまり年数が経過していないお茶の樹のことを『幼木:ようぼく』といい、その畑のことを『幼木園:ようぼくえん』と呼んでいます。
泥が付着
健康的な幼木の葉っぱはこのようになっています。
冬なので葉っぱは僅かに黄色味がかっています。
しかし、全体的にキレイな緑色をしているため、活発に光合成も行えているでしょう。
しかし、一部の幼木ではこのようになっているものが…
泥で汚れて、全体的に白く汚れてしまっています。
雨の跳ね返りで、地面付近の葉っぱの裏側に土がつくことがありますが、このように上部の葉っぱ…しかも葉の表側まで汚れるのは、自然現象では起こりえません!
写真手前側は白く汚れ、奥側の幼木は緑色をしています。
写真だと少し分かりにくいのですが、実際に見ると一目瞭然で遠くからでもはっきりと分かるほどです。
このように葉っぱが汚れてしまったのは、野生動物の習性によるものでしょう…。
野生動物…たとえばイノシシやシカは、体についているダニなどを退治するために泥を浴びることがあります。
泥浴びした直後は完全に泥が乾いていないため、周りの植物などに付着することも…。
幼木が泥で汚れてしまったのも、この習性によるものだと思います。
折られたり、引っこ抜かれたり
さらに一部の幼木では、お茶の樹の枝が折られていたり、倒されているものもありました。
せっかく伸びた枝が折られてしまうのは、もちろんショックです。
幼木は生長がゆっくりなので、枝の一本一本が今後の生長にとって非常に重要になります。
枝が折られてしまえば、その分大きくなるのも遅れてしまうのです(>_<)
さらに辛いのが倒されたり、引っこ抜かれたりすること…。
倒されたり、引っこ抜かれたりすると、当然根っこにダメージが…。
根っこが地上に出てきてしまうと、乾燥して死んでしまいます。そのため、仮に植え直したとしても、ゆくゆくは枯れてしまう可能性が高いのです。
また、冬の間は根っこも生長しません。
さらに-5℃程度まで冷え込んでも根っこは死んでしまうため、倒されたり引っこ抜かれてしまうと寒さのダメージも受けてしまうのです。
ただ幸いなことに、倒されたり引っこ抜かれた幼木は両手で数えられる程度…。
壊滅的な影響とはなっていないため、不幸中の幸いです。
対策を実施
しかし、今後も被害が拡大しないとは言えません。
幼木の生長には時間がかかり、特に1年目・2年目の生長が悪いと、その後の生長も大きく遅れてしまう事になります。
そこで、安価で出来る対策を調べ、必要な物を購入するなど準備を行いました。
少しでもお茶の樹を守れるように、頑張って対策を行っていきたいと思います。