日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

2020年 1月のお茶づくり まとめ編

1月は寒さが1年で一番厳しくなる時期ですが、今年は3月や4月頃を感じさせる陽気の日もあり、平年よりずいぶん暖かな1か月間となりました。

 

また1月の中旬・下旬は雨や曇りの日も多く、まるで梅雨時期の様な空模様が続いた期間もあります。

一度に降る雨の量も多かったですね…。

 

静岡県中部の1月は雨がとても少なく、雨不足にならないか心配になることもあるのですが、今年は適度に雨が降ってくれました!

 

だた今年の冬の記録的な暖冬の影響は、日本各地で出てしまった1か月間だったと思います。

スキー場では雪不足でオープンできなかったり、一部閉鎖もあったことでしょう。野菜などは育ちすぎてしまい一部で廃棄される物があったり、『豊作貧乏』となってしまった方もいるのではないかと思います。

 

逆に今後は野菜の出荷量が減り、値上がりしないかも心配ですね。

 

2月も暖冬となる予報なので、天気予報からは目が離せない日々が続きそうです。

 

1月は休眠状態

1月のお茶の樹は完全な休眠状態となっています。

お茶の樹はそれほど寒さに強くないため、秋になり気温が下がると生長のスピードが停滞…。さらに冬になると完全に生長がストップし、休眠状態になるのです。

そのため、農作業も大幅に減少します。

いわゆる「農閑期:のうかんき」と言われる季節です。

 

そのためこの時期は、1年間の経理などの事務作業、農薬の使用など今後の大まかな計画などを立てたりします。

春からの忙しい季節に備えて、体をしっかりと休めたい時期でもありますね!

 

ただ全く茶畑に行かない訳でも、お茶の樹の手入れを行わない訳ではありません。

実際のところ、ほぼ毎日茶畑の見回りを行い葉っぱや芽の状態をチェックしていました。(害虫が発生していないか、気温や天気の影響を受けていないかなど…)

 

ちょっとした変化をキャッチするためにしっかりと観てあげることが大切です。

 

寒さの恩恵

お茶の樹が休眠に入るスイッチは「気温」と「日照時間」が大きく影響します。そのため、冬至の前後が一番深い眠りについている…とされていますね。

 

ただ気温が高い沖縄では、お茶の樹は明確な休眠をしないようです。

 

対してお茶の樹が休眠から覚めるスイッチとなるのは『気温』となります。

春になり気温が少しずつ上がり始めると、まずは根っこが活動を始め土の中にある影響分を吸収し始め、さらに気温が上がれば新芽も少しずつ膨らみ始め、芽吹く準備を少しずつ整えていくのです。

 

休眠から覚める時は「気温」がスイッチとなるため、お茶の樹は一斉に活動を始めます。

芽の生長段階や大きさがほぼ一緒となるため、蓄えてきた栄養分は均一に配られますし、大きくなり過ぎたり硬くなり過ぎる新芽や葉も出ないため、品質が高く均一な芽を収穫することが可能です。

お茶の樹は寒さにはあまり強くない特徴があるのですが、品質の良いお茶を作るためには冬にはある程度の寒さが必要に…。寒さにも恩恵があるということですね(^^)/