日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

ぷっくり膨らむ新芽

おはようございます。

今朝は寒さがとても厳しいですね。昨日の夕方から一気に気温が下がり、寒さで夜に目が覚めてしまう事が2回ほどありました。

 

温風ヒーターの効きもいつもより悪く、暖かくなるのに時間がかかっている印象です。

 

まだ外に設置した温度計はみていませんが、氷点下なのは間違いなし。昨日や一昨日は−5℃程度まで下がっているので、それと同じかそれよりも低くなっているでしょう。

 

空気の乾燥も進んでいるので、寒さと乾燥そして強い風に注意しながら過ごしたいと思います。

 

新芽!!

一番茶の収穫まで残り3か月少々。

一番茶として収穫する新芽の生育は4月中旬頃から本格的に始まりますが、新芽はすでに準備されている状態です。

 

前年の秋ごろから新芽の準備が始まり、少し膨らんだ状態で冬越しします。

 

春になり気温が上がり始めると再び膨らみ始め、桜(ソメイヨシノ)が咲き終わる頃になると萌芽!

そして少しずつ芽を大きく伸ばしていきます。

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春からも芽が膨らみますが前年の秋までにある程度芽が大きく育ってくれていると、より充実した芽が育つ傾向にあります(^^)/

 

こちらは昨年の一番茶後に中切り更新をした畑になります。

中切りは樹高が高くなり細く混み合った枝を低い位置で刈り落とすことで、新しい充実した枝に更新する作業です。

 

一時的に伸びる芽の量は少なくなりますが、1つ1つの芽がより大きく育ちますね。

こちらの木は中切りをしたばかりなので、その傾向がより強く表れているのです。

 

ただし、大きく膨らみ過ぎると冬の寒さや霜の影響を受けやすくなってしまいます。

写真の芽くらいの大きさであれば大丈夫だと思いますが、これ以上大きいと萌芽間近の状態となり寒さや霜に対して一段弱くなります。

 

一番茶の収穫を迎えるための最も大きな壁は春先の霜です。

たった一晩で充実した芽が全滅してしまうこともあるので、茶農家にとっては怖い気象現象になります。

 

特に4月以降、暖かくなってから急激に寒くなる場合が厄介ですね。

今年もそのような極端なことが無い事を祈りつつ、一番茶を迎えるための準備を進めたいと思ます。