日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

お茶の葉の形を保ったまま保存する方法

こんにちは。

今日はお昼前から雨が降り出しました。風があったため朝露は乾いた状態であり、午前中の数時間だけでしたが収穫作業を行うことが出来ました。

 

先週の時点では雨で収穫が進まないかもしれない…と思っていましたが、意外と収穫を行える日が続いていますね。

今後も晴れの日が多く予報されているため、雨の影響で2・3日収穫出来ないということは無さそうです。

 

晴れてくれると茶畑もより鮮やかに見えるため、明日からの晴れに期待したいと思います。

 

蒸して冷凍保存

お茶の生の葉っぱは長期間保存することが出来ません。

 

緑茶の場合は収穫して半日程度のうちに熱を加えて加工してしまいますし、紅茶や烏龍茶などの葉を萎れさせて(萎凋)作るお茶も長くて24~36時間程度になるでしょうか。

 

2日、3日…とこれだけの期間であっても、生の状態で葉を保存することは難しいのです。

 

新芽の時期であればお茶の芽の天ぷらが美味しいのですが、生のお茶の葉の提供は非常に難しいことになります。

 

ただし生の葉を蒸した状態であれば、冷凍して長期間保存することが出来ます。

解凍すれば天ぷらなどにして食べる事も出来ますし、揉みながら乾かせばお茶にもなります。

※酸化酵素が失われている状態なので紅茶や烏龍茶には出来ません。

 

もしご家庭でお茶の木を育てている場合、飲むお茶ではなく葉っぱの姿が保たれた状態で保存したい場合は一度蒸してから冷凍することをおすすめします。

 

蒸す道具は普通の蒸し器で良いと思います。

蒸し時間に関しては、蒸気の量や葉の厚さや芽の量により変化させる必要があるので一概に言えません。

 

ただ葉っぱの変化を基準にすることが出来ます!

このようにお茶の葉っぱは表側と裏側で多少色が違います。

 

これがどちらも同じ色になればOK

色が違う場合は蒸しが足りないので、最低限両面が同じ色になるまで行ってください。

 

その後は十分に冷まし、ジップロックなどの密閉できる袋に入れ空気を出来る限り抜きます。

その状態で冷凍することで、葉の形を保ったまま長期間保存できるようになるのです。

 

機会がありましたらお試しください。