日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

秋のナラシ作業

こんばんは。

今日は1日を通して曇り空、時々雨が降ることもあります。土砂災害は多発した後なので雨が降る事に怖さを感じますが、泥が乾き土ぼこりが舞うようになったため雨で流されて欲しいという思いもあります。

まだ復旧が不十分な地域もあるので、被害を拡大させるような雨にはなって欲しくないですね。

 

そんな本日は雨が降る予報だったこと、災害発生後から動き続けていたこともあり1日お休みしました。明日からは秋のナラシ作業を再開させる予定ですが、天気も安定しそうなので順調に作業を進められそうなので有難いです(^^)/

 

秋のナラシ作業

ナラシ作業はお茶の木の表面を刈り整えるものになります。作業の時期はお茶の収穫後や秋または春になりますね。

 

ナラシ作業はお茶の木の表面を刈り整える事で揃った芽を伸ばす効果があったり、収穫時に古い葉っぱなどが混入するのを防ぐ効果があります。また結果として病害虫の発生を低減させたりする効果もあり様々な効果があるのです。

現在の茶畑は7月以降芽を伸ばしっぱなしにしてきた状態です。

この状態で春を迎えると芽の生育がバラバラになってしまいます。良く伸びる芽も出てくるでしょうし、対照的に弱々しい芽も育ってきてしまうのです。またバラバラに芽が伸びるため収穫も大変になってしまいますね。

 

そこで一旦伸びた芽を刈り落としてしまいます。表面を刈り整える事で、春にピシッとそろった芽が伸びて来るようにするのです。

ただし、深く刈りすぎると栄養分を作り出したり蓄える葉が少なくなってしまうため要注意。かと言って葉を残しすぎるのも意味がありません。

葉は呼吸をして栄養分を消費する一面もあるため、葉が多すぎてしまうと収入(光合成)はそれほど変わらないのに支出(消費)が増え、貯金(蓄えた栄養分など)がどんどん減ってしまう状態になるのです。

 

そのため適度な高さ、最適なタイミングでの作業が求められる奥深さがありますね!