日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

春を待つ一番茶芽

やや雲が目立った本日。雨が降る予報も出ていましたが、今のところ曇るだけで雨が降り出すまでには至っていません。晴れれば放射冷却により冷え込みが厳しくなりますし、曇っていれば届く光の量が減るため日中に肌寒さを感じますね。

ただこの頃の冷え込みにより、お茶の木は完全に休眠へと入り始めたと思います。気温と日照時間が休眠入りのきっかけとなりますが、どちらも休眠入りの水準に至っているでしょう。

 

秋の光合成を盛んに行い栄養分を蓄えたり春に伸ばす芽を準備する段階から、長い冬をじっくりと耐え春を待つ段階へと移り変わりつつありますね!

 

春を待つ一番茶芽

春を待つ一番茶の芽。早くも春に伸びる予定の芽が目立ち始めています。

秋のナラシ作業以降、芽を伸ばすために膨らませ始めているのですが気温の低下と共に生育のスピードは低下。そして完全に止まってしまいます。もしこれが、夏の間であれば新しい芽が短期間のうちに伸びて来る事になりますね。

 

現在の芽は大きくても5㎜程度でしょうか。

今年は全体的に芽の膨らみがそこまで大きくはありません。平均気温は昨年よりも高めでしたが、飛びぬけて気温が高い日が続いていたわけでは無いので芽の膨らみもほどほどになったのだと思います。

 

ちなみにこの小さな芽の中では、萌芽した後に開く葉っぱがすでに作られています。芽が伸び始める季節はまだまだ先になるのですが、すでに芽がどのように育つのかはある程度決まっているのです!

この状態で冬をしっかりと越し、春になり気温が上昇し始めると再び芽が膨らみ萌芽に至ります。

 

ちなみに今後は敷き草作業を主に進める予定でしたが、今日は雨が降る予報であったこと、そして明日明後日は他の用事があるため敷き草作業は木曜日以降に始める予定でいます。土づくり、山間部のお茶づくりでは欠かせない作業です!

草を運んでいる時はかなり暖かく感じるため、程よく寒くなってくれると作業をしやすくなりますね。天気はしばらくの間良さそうなので、順調に作業を行う事が出来そうです。