日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

同じ品種でも1週間以上の生育の差あり

こんばんは。

昨日はお茶工場の大掃除を行い一番茶開始日を決め、いよいよお茶のシーズン入り間近となりました。一番茶開始までに行う準備としては、収穫時に使用する機械の点検と手摘みで使用するカゴの洗浄と乾燥くらいになるでしょうか。

あとは茶畑の草取りを行ったり、私的な用事になりますが家庭菜園で育てる夏野菜の植え付けなども済ませたいですね。

 

また今年に関しては山桜になめこの菌を植え付ける作業も行いたいです。

そのため、お茶に関連する作業よりも私的な用事で忙しくなるのではないかと思います。

 

生育に差がある今年のお茶

今年の春は暖かい日が安定して続いたことにより、早生品種を中心に生育が早く進んでいます。

 

品種が違えば萌芽する時期にも微妙に違いが生まれますし、その後の生育も同じように違いが出てきます。しかし、同じ品種であったとしてもその場所の環境の違いやナラシの作業時期の違いにより生育に大きな差がうまれることもあるのです。

 

下の二枚の写真はどちらも「やぶきた」を撮影した物になります。

同じ品種であってもちょっとした違いでここまで生育に差が生まれるのです。

同じ区画の畑であってもほんの数メートル場所が違えば気温なども違ってくるのか生育に差が出来る事もありますね。

 

ここまでは自然が要因となる生育の差ですが、ナラシの時期を工夫することにより人為的にさらに生育に差を生みだす事も可能です。

 

今は10日から2週間程度で一番茶シーズンを終えていますが、将来的には2週間から3週間かけてゆっくりと行いたいと思っています。

地形による生育の違い品種による生育の違いをしっかりと把握し、さらに作業により生育に差を生みだす事により収穫し遅れることなく最適な状態でゆっくりと一番茶をつくっていきたいですね。