日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

お茶の花が見ごろを迎えています

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝から曇り空。曇っていたことで気温も低めで推移することになりました。天気予報を見た限りではもう少し日差しが届いてくれるかと思いましたが、この点に関しては少し期待が外れてしまいましたね。

そして明日はまとまった雨が降る予報となっていますが、極端な大雨になることが無ければ良いなと思っているところです。

 

お茶の花が咲く頃に

平年よりも若干遅くなりましたが、お茶の花が見ごろを迎えました。今年は夏の気温がかなり高かったこと、雨が少なかった期間があったことから咲いている花の量が少し多くなっています。

※写真は鉢植えのチャノキになります。

ただ、茶栽培の観点からは花がたくさん咲くのは避けたいところ。

花が咲くのは次世代へ種を繋ごうとする傾向が強まるからであり、そのような状況になるのは生育に何らかの支障がある場合が大半だからです。逆に言えば順調に生長出来ているような状況であれば花の量は少なくなりますね。

また花は、本来であれば葉を広げる芽として伸びる芽が花芽へと変化することで咲きます。花がたくさん咲くという事はそれだけ葉を広げる芽が減ってしまっているともいえるため、あまりにも大量の花が咲いてしまうと芽数が減少してしまう事になるでしょう。

 

さらに花はアザミウマなどの害虫の住みかとなることもありますし、花カスは病気の発生源となることも。病害虫防除の観点からも花の量は少なかった方が良いかもしれません。

ただ、生物である以上どんなに花が咲かないような手入れをしていたとしても多少は花が咲きます。本格的な秋の訪れを教えてくれる小さく可憐な存在であるため、あまりたくさんは咲いてほしくないのも事実なのですが同時に楽しみにしている存在でもあります。