日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

今日も肥料まき

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝から夕方までしっかりと晴れてくれました。風も適度に吹いてくれていたためとても過ごしやすい一日であったと思います。

最低気温は台風による雨以降22℃前後となることが多く非常に快適な数字に、日中も30℃前後となることが続いていたのですが今日に関しては33℃まで上がったため若干暑かったですね。今週末にかけてはやや気温が上がりそうな予報が出ていますが、少しずつ涼しくなり秋らしい陽気へと変化してほしいものです。

 

菜種粕と魚粕主体

今回施している肥料は菜種粕と魚粕を主体とした配合肥料です。

菜種粕も魚粕も有機系の肥料ではよく使用される物になるでしょう。チャノキの特性に合うようにほかの原料も含め配合(ブレンド)してもらった肥料を施しています。

肥料自体は細かな粉末状であり、魚粕や菜種粕の何とも言えない匂いがそれなりにします。私個人としては不快で避けたくなるような匂いには感じませんが(肥料を施す立場にあるからかもしれませんが)かと言って普段の生活を送る上でこの匂いが強いのは嫌ですね。

 

肥料の匂いと暮らし

上河内地区においては茶畑と人家がはなれているため、畑にいる際は肥料の匂いがしてきても家に居れば匂いはしてきません。

逆に言えば付近に人家などがある場合はトラブルの原因になる可能性が高いでしょう。匂いの観点から言えば化成肥料の方が匂いが少なく周辺への人家への配慮はしやすい傾向にありますが、有機系の肥料を利用したい場合もあるでしょう。

上河内地区においては畑と人家が離れているため、匂いのある有機系の肥料を周囲の事を気にせずに利用できるのは恵まれている事かなと思っているところです。

 

なお、肥料はまくだけではダメで土と混ぜ合わせる作業が必要になります。特に有機系の肥料や緩効系の肥料だと土に住んでいる微生物たちの力がより必要です。彼らの力を借りたり、活躍させるためには土としっかりと混ぜ合わせる必要があるため、土と混ぜ合わせる作業「浅耕」「中耕」は地味に重要なものとなりますね。

また土と混ぜ合わせることにより肥料が土に保持されやすくなるため、大雨が降った際など畑外への流亡等を防ぐ効果もあります。肥料の効果をしっかりと得るのが主な目的ではありますが、周辺環境への悪影響を回避するためにも欠かせない作業となるのです。匂いの低減にも繋がります。

 

昨日そして今日は肥料を施す方に集中したのですが、明日からは土と肥料を混ぜ合わせる「浅耕」作業も進めていく予定です。来週の中頃にはやや雨が強く降りそうな予報も出ているため、それまでには秋肥料まきおよび浅耕作業を終わらせることが出来るよう頑張って取り組んで行きたいと思います。

秋の肥料まき開始と道中で遭遇したイシガメさん

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は久しぶりに朝から夕方まで日差しが届きました。夕方ごろには若干黒い雲が広がり始めたのですが雨が降り出すようなことは無く、安定した天気になって来たかなと思います。

 

そんな本日から秋の肥料まきを開始しました。

秋の肥料は土づくりと来年の春以降の生育を支えるために施すものとなります。肥料成分をしっかりと与えてチャノキづくりをするというよりかは、土へ栄養分を施したり適度にチャノキ自体へ吸収され蓄えられることで長期的な生育を支えることを狙っているのです。

なお9月下旬以降になるとナラシ作業が行われチャノキが来年の一番茶へ向けて刈り整えられます。そして刈り整えられた後は一番茶芽を少しずつ膨らませ越冬の準備をしていく状態へ。そのため、一番茶の芽の生育にもそれなりに影響してきますね。

一番茶を収穫するのはまだまだ先の事になるのにも関わらず、年間に施す肥料としては一番茶芽への寄与度が高いため地味に重要な施肥作業となるのです。

 

ただし、葉がしっかりと茂っていなければいくら肥料を施しても限定的な効果しか得られません。あくまでもしっかりと葉が茂り健全な状態のチャノキに育ってくれたからこそ、肥料の使用による効果もしっかりと得ることが出来るようになります。

 

このブログでは度々申し上げさせてもらっていることですが、もし優劣をつけるとするならば肥料も重要な作業・要因の一つなのですが夏の間に健全な葉をしっかりと育てることが何よりも重要となるのです。

 

そんな秋の肥料まきを開始した本日ですが、茶畑へ向かう道の途中でイシガメと遭遇しました。まだ小さめのイシガメでありすぐにはカメだと気付くことが出来なかったので一瞬焦りましたね。

どうしてこの場にいるのかははっきりとは分かりませんが、先日の大雨で流されまいとして山の方まで登って来たのではないかと思われます。要らぬことだったかもしれませんがそのままだと車に轢かれる可能性もあったため、軽トラックの荷台へ乗せいつもカメを見かける川の近くへと運ぶことにしました。

 

イシガメの卵をふ化させ川へ返すような事も以前何度かしましたが、その孵化させたカメであったら少し嬉しいですね。

カモシカの子どもが連日訪問中

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は雲が優勢な空模様で一時雨が降ることもありましたが、午後には青空が雲の間から広がる時間帯もあり久しぶりに天気が回復してきたような印象を受けました。

 

ただ天気予報を見るとまだ雨が降りやすそうな予報が出ていたこと、一時的に降った雨でトラックの荷台が濡れてしまったことから、肥料まき作業の開始を明後日以降にすることに(明日は所用があるため)

その頃にはある程度天候も安定してくれるかと思うので順調に作業を進めていけるよう準備を進めたいと思います。

 

カモシカが連日訪問

気が付いたのは台風が接近中であった一昨日。家庭菜園の畑で何かしらの動物の姿を確認しました。

最初はこの動物の存在に気が付いていなかったため、ネットを挟んでばったり出くわしてしまう形となってしまいました。このようなシーンだと近くに親がいることで危険な目に合う事もあるのですが、今回に関しては親の存在は無かったため助かりました。

 

ちなみに、この動物の正体はニホンカモシカの子どもです。

親離れするにはまだ若干小さいような印象も受けましたが特に問題なく生きているように思われます。小さいうちは可愛らしいので、これ以上大きくならずしかも農林産物を食わなければ良いのですがその願いは叶いませんね。

 

カモシカは縄張り意識が強い動物でもあります。

それにも関わらず生息頭数が増えているためカモシカ同士の喧嘩を目にすることも珍しくはありませんし、その喧嘩をもとに命を落としてしまったであろう個体も度々目にします。あくまでも我々の身の回りの話になりますが、カモシカが生息するための土地のキャパは超えてしまっているでしょう。

 

街中にカモシカが出没し山へ還すようなニュースもありますが縄張り争いがあるため山に還したところで生きていける保証は一切ありません。街中をカモシカが闊歩しても受け入れられるような社会にするか、住宅街や都市をつぶし山林に還すか、海を埋め立てて新たな土地を造成する…これらの方法が取れれば命を落とすカモシカも減るかもしれませんが現実的に考えて無理でしょう。

可愛いだけで済ませれば楽なのですが、それだけでは済まない難しい問題なのです。

 

なお畑は1mの金網と1.7mほどのネットで囲ってあるのですが、外周の一部は高さ3m程度の石垣と接しているため、動物の侵入は無いだろうと言う思いとネットを張る際に危険が伴うため張っておりませんでした。

ただ、石垣の高さが1m程度の箇所も僅かにあることからこの部分から入ってきているのだろうと思います。今は栽培している野菜などが無いのでまだ対策していませんが、秋冬野菜を植える過程でこの部分もしっかり塞ごうかと思っているところです。

大雨は終了か

こんばんは。

台風10号の影響により大雨となった8月下旬。実際降り始めからの雨量はかなり多くなったと思いますし、短時間に大量の雨が降ることもありました。

ただ幸いなことに当地区においては何か被害が出るような事にはなりませんでした。雨量は多かったものの短時間に激しく降ったのが限られた時間であったこと、三年前の大雨の時に水道がしっかりと作られたため上手く水が抜けるようになったと予想されることが被害が出るまでには至らなかった要因になるかと思います。

本日も日中は激しい雨が降るかと思っていましたが雨が降ることはほとんどなく、時々青空も雲の切れ間から出てくる天候となりました。油断は禁物ですが、現在の天候を考慮すると今回の大雨に関してはすでに峠を越えたと思っているところです。

8月下旬ごろからは台風などの影響により雨が降る日が続いていました。

そのため外作業を行うのには支障がある状況が続いていましたね。特にこの時期行いたい肥料まきに関しては雨が降っていると行えないため、秋の主要な管理作業を進めることが出来ずにいたのです。

 

まだ2日程度は雨が降りやすい予報が出ていますが、それでも今後は晴れる日が増えてくれると思うのでしっかりと管理作業を進めていきたいと思います。

新梢枯死症が少し発生し始めました

こんばんは。

台風の影響で本日もまとまった雨となっている川根町上河内地区です。そして今夜から明日にかけては線状降水帯の発生も考えられるとのことであるため、少し不安な夜を迎えることとなりそうです。

三年前の台風15号の時も台風から離れていたのにも関わらず大雨となり、しかも雨が強かったのは夜の間であったため朝起きてからの光景の変化に驚きました。今回もその時のような事が無く通り過ぎてくれることを願うのみです。

 

新梢枯死症が

新梢枯死症というのは「綸斑病」という病原菌によって発生する症状の1つです。綸斑病菌は葉っぱの切り口などから侵入し、葉っぱに年輪のような症状を出させるのが特徴の病気なのですが、ほかにも同じ病原菌をもとに出る症状があります。

※写真上が綸斑病、写真下が新梢枯死症になります。

 

それが新梢枯死症です。綸斑病の病原菌が芽の付け根付近に感染することで1か月以上経過したのち芽全体を枯れさせてしまう被害をもたらします。元気に育ってきているように見えたのにも関わらずある日枯れ始めることもあるため、地味にショックを受ける症状になりますね。

なお新梢枯死症は綸斑病菌によって発生するため、綸斑病がたくさん発生するとその後の新梢枯死症も発生しやすくなる傾向にあります。また「やぶきた」と言う品種は特に綸斑病に弱い特徴をもっているため、綸斑病および新梢枯死症が発生しやすい品種であると言えます。現在主に育てている品種が「やぶきた」であるため、どうしてもこの病気や症状が出てしまうのです。

 

ただ品種的にこの症状が発生しやすい傾向にあるため、多少の発生は仕方が無いことだと割り切っています。多発さえしなければ、品質や生育面でもそこまで悪い影響は出ないですね。

上の写真は新梢枯死症が今現在で多く見られた部分を撮影しました。緑色の葉っぱたちの中に枯れた茶色の葉があることからどうしても目立ってしまいますが、これくらいで済んでくれれば問題は無いと言って良いので、これ以上増えることなく秋を迎えてほしいものです。

※なお、もし症状が増える傾向にあったとしても感染は1か月以上前にしているためこの時期では有効な対策は行えません。

台風がやって来ますが…

こんばんは。

本日の最低気温は手元の温度計で21℃、最高気温は23℃でした。

雨が降っているため多少低くなるかなと思っていましたがそれを考慮しても低いですね。8月上旬は体温を超えるような暑さが続いていましたが、最近は肌寒さを感じることもある気温であり同じ8月のようには感じられません。

そして降雨の状況も極端に違っていますね。

今年は7月の中下旬ごろから8月上旬まで雨がほとんど降らない少雨の期間が続きました。しかしここ最近は雨が続いていますし、雨の降り方によっては2日程度で一か月分の雨量も降らせているでしょう。

 

台風の進路予想も当初より大きく変わり、影響が続く期間も長くなりました。当初の進路予想であれば現在もう台風は過ぎ去っているか最接近しているくらいの状況であったかと思います。

台風本体から離れていても大雨になることもあるため注意しなければならない時間も長くなっていますね。何事も無く通り過ぎてくれる…何てことは無いでしょうが、少しでも被害が出ずに過ぎ去ってくれることを願うのみです。

嵐の前の静けさか…

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は午前中を中心に日差しが届きました。お昼ごろからは雲が広がり雨が少しぱらつくこともあったのですが、昨日や一昨日のように雷雨にはなっていません(今の所かもしれませんが)

午前中の青空はとても澄んだものであり心地よかったですし、多少蒸し暑かったものの高温にはならず風も穏やかであり、今後やってくるであろう嵐の前の静けさかとも思いました。明日以降は雨が続きそうな予報が出ているため、屋外で活動しやすいのは今日までかと思います。

 

そのため今日の晴れ間はしっかり活用していこうと思っていたところ、主に行ったのは草取り。草を引き抜き土を払いその場に放置するため、根っこが乾きにくい環境だと枯れずに再度根付いてしまう事もあります。そのため、草取りをするならある程度晴れてくれた方が有難かったりするのです。

※畑外へ草を持ち出す場合を除く

 

その他として車の燃料及び携行缶への給油をしに行ったりと台風による大雨への備えも少し行いましたね。

 

昨日ブログを書いている時とはまた少し台風の進路が変わりましたし、影響がありそうな期間も変わってきています。甘く見ることなくしっかりと備えをし今週を乗り切りたいと思います。