日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

草刈り終了

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は午後2時過ぎ頃から雨が降り出しました。午前中は若干雲が多かったもののしっかりと晴れていたので、まさかこんなに早く降り出すとは思いませんでした。

雨が降っている時間もそれなりに長く土を十分に湿らせる雨量があったと思います。その一方で地面の表層を水が流れ土が流されてしまうような事にはならない雨の強さであったため、本当にちょうど良いくらいの雨の降り方でした。

最近は午後になると雨が降るような日が続いていますが、雨が一切降らず乾燥傾向にあるよりかは有難いかなと思います。

 

草刈り終了

本日で草刈り作業は無事終了。

草刈りをした全ての草地でほとんどススキの姿が消えており、ワラビなどのシカが好まない植物ばかりが繁茂していました。そのためいつもであれば草刈り機と鎌をそれぞれ使用し草を刈っていくのですが、今年に関しては鎌だけで終えてしまいました。

柔らかいので鎌でも簡単に切れますし草を寄せたりするのも鎌の方が楽なので、腕回りの疲労感は強いですが全体的に見れば楽に作業を終えることが出来たかと思います。

※草刈り機だとワラビなどの柔らかく大きな植物があるとチップソーとカバーの間に絡まったり、草を一方向へ寄せるのが少し大変だったりします。

 

本来であれば今回刈った草を乾燥させたのち集めて畑へ敷いていくのですが、今年は敷き草をして利用できるススキが無いような状況なので敷き草作業は行いません。経験上、ススキが無く敷き草が行えないのは今回が初めてとなります。

 

全ての区画で行うことは現状難しいですが、まずはひとつしっかりとススキが伸び刈った草を茶畑に敷いてチャノキを育てる区画を作っていければと思っています。

手刈りでコツコツ草刈り中

こんばんは。

昨日そして一昨日は夕方ごろににわか雨がありましたが、本日は雨が降ることなく夜を迎えました。ただ日中の雲の量は昨日と一昨日と比較して今日の方が多かったですし、今にも雨が降り出しそうな空模様になりつつも降らずに終わってしまいましたね。

そのためか最高気温は手元の温度計で31℃とここ数日間で比べると少し低めですが、湿度が高かったため体感的にはかなり蒸し暑さを感じました。やはり湿度が高いと疲労感が全然違いますね。そろそろ秋のカラッとした晴れ間が戻ってきて欲しいものです。

 

手刈りで草刈りの日々

現在進めているのは茶畑周辺の草場の草刈りですが、シカなどの食害によりススキがほとんど伸びてきていない状態となっています。その代わりワラビなどの比較的柔らかい植物が繁茂しているため、草刈り機では無く持ち手の長い鎌を使用し手作業で草刈りを実施しているところです。

 

ススキだと鎌で刈るのは少し大変なのですが、逆にワラビなどの植物を草刈り機で刈ろうとするとチップソーにワラビが絡まって取り除く手間が増えたり刈りながら草を寄せる行動が取りにくく、これらが地味にストレスになってしまいます。

柔らかい植物であれば鎌でも簡単に刈ることが出来ますし、力加減を少し変えれば草を寄せ集めるような動きも可能となるため、体力的には少し大変でもストレスはかなり低減できます。そのため、ワラビなど柔らかい植物が繁茂している場合は鎌を使用するようにしているのです。

刈る前はこのような状態ですが作業が進むとすっきりとした見た目になっていきます。

そして作業をしていて改めてワラビが本当に増えてしまったことを実感しました。特にワラビが繁茂している所ではほかの植物の姿が見られなくなってしまっており、植物の多様性が失われつつあるように思います。

 

ワラビが決して悪いわけでは無いのですが、今までの環境からだいぶ変わってしまったことで今後影響が出てこないか少し心配になります。

今日から茶草場の草刈り開始

こんばんは。

今日は昨日や一昨日と比べると若干気温が下がったものの湿度が高かったのか非常に蒸し暑さを感じた一日となりました。今までも暑さ厳しい中で外作業を行ってきてはいるのですが今日に関してはやけ疲労感が強く、念のため午後からは少し休養を取ることとしました。

 

なおそんな本日から始めたのは茶畑周辺にある草場の草刈りになります。草地として土地を維持していくためには欠かせない作業であり、最低でも年に1回は必ず行うようにしているところです。

 

また刈った草は本来乾燥させたのち茶畑に敷いていくため、敷き草の収穫作業とも言えますね。敷き草など草を刈って利用することで草地が生まれ維持されてきましたが、その行為を繰り替えし行ってきたことで草地独自の植物や昆虫などの多様性も生まれているため人の営みと共に有る環境であると言えるでしょう。

ただ今年に関してはニホンジカなどによる食害のため敷き草として利用できるカヤ(ススキ)の伸びが著しく悪くなっており、敷き草として利用できるような草の確保は出来なさそうです。

上の写真が現在の様子。下の写真が3年か4年ほど前の同じ場所の様子です。

たった数年の期間でススキが消失してしまったり伸びることが出来なくなってしまい、逆にシカが食べないワラビばかりが増えてしまいました。ワラビが決して悪いわけでは無いのですが、ススキに比べると土を保護する力は弱いですし敷き草としての利用価値もありません。また、ほかの植物が生えにくくなる傾向もあるのか植物の多様性も減りつつありますね。

 

ニホンジカの増殖によりいつかはこのような事が起きてしまうだろうと思っていましたが、ほんの数年前までは当たり前のように繰り返し行えて来たことが今では出来なくなってしまいつつあることにショックを受けるとともに、以前の状態を多少なりとも取り戻せるようにしていきたいと思った次第です。

深刈り園では葉の硬化が間に合うか微妙な状況に

こんばんは。

相変わらず残暑厳しい日が続いていますが、本日はお昼過ぎから黒めの雲が目立ち始め夕方には少し強めの雨が降り出しました。そこまで激しい雨では無く雨が降った時間も長くはありませんでしたが、土に水分を供給する恵みの雨となってくれたことだと思います。

先日まで秋の肥料まきおよび浅耕作業を行ってきましたが、雨が適度に降ってくれれば肥料と土がより馴染みますし肥料成分がチャノキ(作物)に吸収されるためには水分を介する必要があるため雨が降らない日が続いたらどうしようかと思っていた所でした。

 

近年は雨の降り方に変化がみられているように思いますが、今年は雨が降らない期間が続いたと思えば連日雨が降ったり一度に非常に大量の雨を降らせたりと、雨の降り方に大きく振り回されている一年であるように思いますね。

 

やや遅れ気味

そんな今年の雨の降り方の影響を特に受けてしまったのが深刈りを行った畑です。

一番茶を収穫し終わった5月に深刈り作業を行い葉っぱが付いていない状態にし、その後伸びて来た芽の上部を7月下旬に刈り落としました。

 

7月下旬はちょうど高温かつ少雨の時期真っ只中。ちょうど芽が伸び始めていくタイミングで雨が少なく水分の供給が不足する状態となってしまったため、芽伸びが悪い箇所があったり生育が遅れたりするなどの影響が出てしまいました。

写真の部分は比較的芽伸びは良いのですが、若干芽の数が少なく生育も平年と比べると少し遅れ気味です。そして中には刈り落とし後にほとんど芽が伸びてきていない所もあるため今年は反省すべきところが多くあります。

もちろん秋のナラシ作業が始まるまでにはまだ時間があり多少は改善するでしょうし、残暑も厳しいので秋のナラシを実施する時期を遅らせ生育期間を伸ばす方法を取ることも出来るので悲観する必要は一切無いのですが、今後のお茶づくりに活かすために今できる反省はしっかりと行い記録していきたいと思います。

ニホンジカの初鳴き(繁殖期特有の)を確認

こんばんは。

今日の蒸し暑さが堪えた一日となりました。連日このような暑さが続いているため、いつになったら秋がやってくるのかと思っているこの頃になります。

 

しかし本日夕方、繁殖期特有のニホンジカの甲高い鳴き声を耳にすることが出来ました。この鳴き声はニホンジカの繁殖期である秋にしか聞けません。そのため、甲高いニホンジカの鳴き声が聞こえてくるようになると秋がやって来たなと言う印象を受けます。

ただ、数年前まではそのよう鳴き声を聞くことはありませんでした。あくまでも私の身の回りの地域に限った話となりますが、ほんの数年前まではニホンジカの姿を目にすること鳴き声を耳にすることは無いと言っていい状況でした。

つまりここ数年でニホンジカが生息するようになり、頻繁に鳴き声を聞いたり農林業へ影響が出るほど増えてしまっているようになったと言えます。

 

ニホンジカが増えすぎてしまった事により様々な面で影響が出てしまっているので、風情を感じているだけではいられません。爆発的な増加に対応していく必要がありますが、それはそれで大変な取り組みでもあるため難しいところです。

浅耕作業も無事終了

こんばんは。

今日も日中はそこそこ暑くなった川根町上河内地区です。昨日そして今日は手元の温度計で最高気温が34℃と猛暑日一歩手前の気温となっています。その一方で朝は21℃と少し肌寒いくらいの気温であり、日中の暑さだけでなく昼夜の寒暖差も少ししんどいですね。

最低気温に関してはこの時期らしい数字かと思いますが、日中の暑さはまさに季節外れです。残暑厳しくなる予報は出ていましたが早めに涼しくなってほしいと思います。

 

そんな本日は一日浅耕作業を行いました。

作業前は一日では終わらないかと思っていましたが、順調に進み夕方までに終えることが出来ましたね。明日は外作業はほとんど行えないのですが、これからの時期は草刈りや草取りそして裾刈りと作業が目白押しであるため、良いタイミングで終えられたかと思います。

なお使用した機械「クランクカルチ」は全ての畑で作業終了後、洗うのですが今回は作業終了が夕方になったこともあり、また後日ちゃんと洗って整備する予定です。

作業をしていると多くの畑で四番茶芽が伸び始めているのを確認できました。秋冬番茶はやらないのでこの芽が伸びても伸びなくても経営的には変わりないのですが、チャノキの状態がどうなっているかを知ることが出来るサインにはなるでしょう。

 

実際、生育が良い畑ではしっかりと四番茶芽が伸びてきていますが、7月下旬頃からの少雨の影響をしっかりと受けてしまった畑ではまだ芽が伸びてきていませんし、伸びたとしても小さな芽となっています。

 

四番茶芽が伸びてきている畑では芽の生長と共に畑が黄緑色に見えるようになりました。秋のナラシ作業で刈り落としてしまうまであと3週間ほどの期間があるため、その頃にはだいぶ芽が大きく育っていそうです。

肥料をまく工程は無事終了

こんばんは。

昨日そして今日は暑さが厳しくなっている川根町上河内地区です。ただ以前のような体温並みの気温となっているわけでは無く、あくまでもこの時期としては暑いかな…という印象になります。

手元の温度計で最高気温は33℃。数字的にはものすごく暑いわけではありません。しかし、台風の影響により雨が続いていた時は肌寒いくらいの気温となることもありましたし、風が弱かったりしたことで体感的には結構暑く感じてしまいましたね。

 

そして、気象的な要因だけでなく今行っている作業による影響もあるでしょう。

現在行っているのは肥料まきと浅耕作業になります。肥料は菜種粕や魚粕を主体とした配合肥料であり粉末状態です。ズボンなどが非常に汚れやすい特徴があることから、それを低減するためにポリヤッケという物をズボンの上に履いて作業をするように…。ただ、ヤッケは通気性が悪いため汗が乾かず体温が上がりやすいのです。

※ヤッケは薄い合羽のような物だと思ってください。合羽のように防水性はないのですが風を通さず少しの撥水性があるため、冬場などは防寒着として利用することもあります。

しかし順調に作業を進めることはでき、本日肥料をまく工程に関しては完全に終えることが出来ました。あとは肥料と土を混ぜ合わせる浅耕作業のみになるのですが、こちらは機械を利用するため肥料をまく作業と比べれば体力的には楽になります。

 

天候もしばらく晴れそうな予報が続いているため、明日は少し休息を取り明後日から浅耕作業の方をしっかり進めたいと思います。