日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

茶畑の扇風機について

おはようございます。

 

連日の季節外れの気温となり

暖かいを通り過ぎ、

「暑い」と感じることもあります。

 

最高気温は5月頃の気温となっているため

1か月以上、季節が早く感じられます。

 

天気予報を見ても、

まだこの暖かさは続きそうなので

お茶の生育にも影響が強そうです。

 

扇風機みたいなものは…

静岡県内では

多くの地域で茶畑が見れますが

ほぼ全ての茶畑には

扇風機のようなものが

設置されていると思います。

 

 

しかし旅行者の方など、

「どのような物なのか?」

疑問に感じる方もいることでしょう。

 

そこで今回はその正体について

投稿したいと思います。

 

防霜ファンと言います

扇風機の正体。

その名前は『防霜ファン』です。

 

夏の茶畑の写真ですが、

黒の丸で囲んでいるのは

全て防霜ファンです。

沢山設置されていますね!

 

防霜(ぼうそう)とは

霜を防ぐという意味になりますが、

その名前の如く、霜を防ぐ装置なのです(^^)/

 

お茶の樹が霜の影響を受けるのは

萌芽から新茶までの期間。

ちょうど今時期になります。

 

そのため、防霜ファンが活躍するのは

この1か月半ほどの期間になるのです。

 

この防霜ファンが設置されているのは

茶畑の4~5メートル上の位置になります。

 

なぜこのような

高い位置に付いているかというと

「地表より空気が暖かいから」

という理由があるからです。

 

夜、放射冷却などで冷え込むとき

地表付近の温度より4~5メートル上の空気の方が

ほんの少し暖かい空気になっています。

 

その暖かい空気を、ファンによって風を起こし

地表に送ることで、霜を防いでいます。

 

また、霜は風が吹いていると降りないため

”空気を攪拌することで霜を発生させない”

”上の暖かな空気を地表に送る”

これらにより霜を防いでいるのです。

 

しかし、

実際に動いている防霜ファンは

見たことが無い方も多いでしょう。

 

防霜ファンが稼働するのは

3月から4月にかけてで、

霜が発生しそうな日にしか

動かないのです。

 

そのため

農家や畑の近くに住んでいる方なら

見る機会が多いのですが、

旅行で訪れた方が見るのは

難しいと思います。

 

稼働の条件をもう少し詳しく書くと

期間が3月から4月かつ

設定した気温を下回った場合。

例えば、設定温度が5度なら

5度を下回っている間中、稼働します。

 

そのため、稼働するとなると

朝の4時など早朝からで

朝日が当たり気温が上がると停止するため

稼働するとしても数時間ほどです。

 

昼間に稼働することは、ほぼ無いため

旅行者が見るのが難しくなるのです。

 

稼働すると

では防霜ファンが

稼働するとどうなるかというと・・・

 

「ブゥ~ン」という

低く大きな音とともに強風が吹きます。

 

ファンからの距離にもよりますが

すぐ近くでは、まるで台風の中にいるような

強い風が吹くのです。

 

また扇風機と同じく

首を振り広い範囲に風を起こします。

 

そのためファンそのものは

扇風機と全く同じ仕組みなのです。

 

一言で防霜ファンを説明すれば

「とても強力な扇風機」

と言ったところでしょうか(^^;)