日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

緑茶とは…? 緑茶と煎茶の違いについて

今日は久しぶりに快晴となった一日でした。特に朝から昼にかけては、雲一つなく、澄んだ青空が広がり、雪化粧した富士山や南アルプスの山々を、見ることが出来ました(^^♪

 

実は静岡の冬は、空気が澄んで遠くまで見渡せる確率が最も高く、遠くからでもきれいな富士山を見ることが出来る季節です!

 

見るとしたら、特に明け方からお昼前までがベストな時間帯です。午後になると雲が出てくることもあるため、写真撮影などをするなら、午前中がおススメです!

(快晴の日など、天候によりますが…)

 

お茶の種類の違いとは…

ペットボトルのお茶やティーバッグのお茶のパッケージには、『緑茶』あるいは『煎茶』と表記されているものが、多いように感じます。

 

包装の裏側に記載されていることが多い、商品の情報が書かれている”表示”を見ると、名称は『煎茶』となっていますが、原材料名は『緑茶』となっている物もありました。

「煎茶」も「緑茶」も、どちらもお茶を示す言葉なのに、この違いは何なのでしょうか?

 

まず『緑茶』ですが、緑茶とは何なのか?簡単に説明すると、緑茶とは

お茶の葉をできるだけ早く、蒸す・炒るなどして、酸化酵素の働きを止めたお茶」のことです。

 

お茶の葉は樹から摘み採ると、お茶の葉がもともと持っている”酸化酵素”が働き、葉が変質していきます。

お茶では、この働きのことを『発酵(はっこう)』と言います。

 

『発酵』を”最も早く止めるのが緑茶”であり、これらのお茶のことを不発酵茶と言うこともあります。緑茶=不発酵茶です。

 

逆に”不発酵茶”に対し、酸化酵素を少し働かせたものは”半発酵茶”、最大限に働かせたものは”発酵茶”となります。

 

ちなみに”半発酵茶”の代表的な物は『烏龍茶(ウーロン茶)』で、”発酵茶”は『紅茶』の事です!

不発酵茶、半発酵茶、発酵茶…難しい言葉がならびますが、実はどれも身近に存在しているお茶です。

 

緑茶という大きなグループの中に…

酸化酵素の働きを早い段階で止めて作られる緑茶。

お茶の葉が変質しないうちに製造されるので、お茶の色も”緑色”をしています!だから『緑茶』というのです(^^)/

 

では『煎茶』とは一体何なのか…?

煎茶は、摘み採ったお茶の葉を蒸して酸化酵素の働きを止め、揉みながら乾燥させ、針のような細長い形になるように製造したお茶のことです。

 

”酸化酵素の働きを早い段階で止めたお茶”なので、不発酵茶・半発酵茶・発酵茶のどれかに当てはめるとすると、”不発酵茶”に当てはまります!

 

不発酵茶=緑茶なので、つまりは…『煎茶』は『緑茶』の一種、ということになります。

 

あくまでも『緑茶』というのは大きな分類の仕方です。その『緑茶』という大きなグループの中に『煎茶』という物がある…。

 

イメージとしては、『緑茶』というデパートの中に『煎茶』というお店が入っている、そのような感じです。

 

ちなみに『緑茶』には、煎茶以外にも様々な種類があります。煎茶は緑茶の一角にすぎません!

 

日本で生産されているお茶、その実に大半は緑茶に当てはまります。

煎茶以外にどのようなお茶があるのか。その点については、今後また投稿したいと思います