一月も後半となり、年末年始の雰囲気から節分(恵方巻)やバレンタインの気配が強くなっていますね。立春は八十八夜のカウントダウンが始まる日でもあるため、その前実となる節分も意識しています。
とにかく春が待ち遠しいこの頃です。
高知の碁石茶
昨年の夏に高知県へ旅行しに行きましたが、その際「碁石茶(ごいしちゃ)」を購入しました。すでに飲んではいたのですが、今回改めて投稿したいと思います。
お茶には製法によりいくつかの種類に分けられます。
最も我々に身近なのが緑茶ですね。お茶の葉を収穫しなるべく早い段階で蒸したり炒ることにより、葉の中に含まれている酸化酵素の働きを抑え作られるお茶になります。
そして紅茶は緑茶とは逆に酸化酵素の働きを活用して作られるお茶です。
収穫後は萎凋(いちょう)と呼ばれる葉を萎れさせる工程があり、お茶の葉に熱を加え酸化酵素の働きを止めるのは製造の一番最後となります。
青茶(ウーロン茶)はその中間的なお茶になりますね。
そして今回の本題「碁石茶」は後発酵茶と呼ばれるお茶です。また真の発酵茶と呼ばれることもあるようですね。
と言うのも、本来発酵とは微生物の働きを利用したものになります。しかしながら、紅茶の製造でも発酵の工程があり、お茶の発酵は紅茶製造時の”発酵”の印象が強いです。紅茶の発酵は微生物の働きを利用したものでは無いので、正確には「発酵」にならないのですが…。
対して碁石茶はちゃんと微生物を利用してお茶を発酵させています。そのため、真の発酵茶と呼ばれることもあるのです。
またその他の別名として「漬物茶」というのもありますね。これは蒸した後、漬物のように漬け込んで発酵させることから来ていますね。
やや酸味のある味
碁石茶は乳酸菌が主に働いて作られたお茶であるため、乳”酸”菌の名の通り酸味を感じられます。普通のお茶ではまず感じる事のない味になるため、初めて飲む方はお茶なのか何なのかよく分からないかもしれません。
個人的には昆布の出汁(濃い目に抽出)に似ているような印象を受けました。
始めは少し飲みにくさを感じる事もあるのですが、飲んでいくとまた飲みたい…という気持ちになるのも事実。独特で面白いお茶なのです。
正直、味などの感想をもっと伝えられれば…という思いもあるのですが、その独特な味を伝えるのには限界があるので機会があれば飲んでみて頂きたいですね。
ちなみに隣県である徳島の「阿波番茶」も日本の後発酵茶の代表格です。今度は、阿波番茶との飲み比べなどもしてみたいですね。