上河内地区で一番茶(新茶)の開始が、5月1日と決まってから一夜…。
5日ほど前から、お茶の収穫への準備は着々と進めています。
今回は、その準備の1つ、草取り・ゴミ拾いについて投稿したいと思います。
枯草・落ち葉の除去
上河内地区の茶畑は、山の傾斜に造られています。
そのため、お茶の樹が植えられていない斜面は、ススキなどの草が植えられています。
もし、土が見える状態…
裸の状態であれば、大雨が降ったときに、土が流れてしまったり、土砂崩れを引き起こしてしまう可能性もあります。
そこで、土が流れてしまう事を防止するために「ススキ」を植えているのです(^^)/
また「ススキ」を植えることで、他にも…
・害虫を食べる益虫の住処になる
・枯れた草を茶畑に入れることで、土を豊かにする
などのメリットがあります。
斜面にススキを植えるのは、環境を守りながらお茶づくりを行う方法の1つとなるのです!
ただし、茶畑の近くにススキなどの草を植えた場合は、注意することもあります。
このように、ススキなどが植えられている斜面と茶畑が接している所では、枯れた草が茶の樹の上に飛ばされることも…(^^;)
冬の間は、強い風が吹き付けるため、枯れた草の一部が飛ばされてしまうのです。
また、周囲の山々から枯れ葉が飛ばされてくることもあります。
そこで、一番茶の収穫前に、茶の樹の上に飛ばされた枯草や落ち葉を、取り除く必要があります。
これが、収穫前の主な作業です!
枯草や落ち葉が混入するのは「異物混入」
絶対に防がなければならないため、収穫シーズンに入る前と収穫直前にチェックを行っています。
そして収穫中も、混入がないように目配せをしています(^^)/
安全で安心して飲めるお茶を作るには、欠かせない作業です!
草取り
春になると伸びて来るのは、お茶の芽だけではありません…。
そこで、草取りも行っています。
その中で、お茶の収穫に影響が出るのが「わらび」などの草(^^;)
山菜としても食べることが出来る「わらび」ですが、こちらも収穫したお茶に混じると異物混入となるので、事前に取り除いています。
ススキなどの草を植えている斜面と接している茶畑では、茶の樹の中からも「わらび」が生えてくることがあります。
「わらび」は地下の根っこが広がることで、株が増えて行きます。
このようにススキなどが生えている斜面には、「わらび」などの山菜も生えてくることがあります。
すると、根っこで増えてくる「わらび」が、どうしても茶畑の中に侵入してしまうのです(^^;)
ただ、お茶の生長には全く影響がありませんし、生えてくるのも斜面と接している所のみ!
比較的、取り除きやすい草なので、楽に草取りが行えます(^^)/
もちろん、春になって伸びて来る草は「わらび」だけではありません。
背の高い、収穫時に混入しそうな草たちは、事前にしっかりと取り除きます。
枯草・落ち葉を取り除くことと草取りは、収穫前から直前にかけて行う大切な作業です!
順調に生長したお茶の芽…。
決して品質を落とさないように、細かな作業も徹底して行っています。