日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

お茶の樹が上へ伸びる理由 頂芽優勢について

こんばんは。

昨日は夕方から雨が降り始め、一時的に「しぐれ」や「雪」となりました。夜に気温が下がれば積もる可能性もありましたが、気温が少し上がったのでしょう…。結果として日が完全に暮れてから再び雨となり、雪が降り積もることはありませんでした。

 

お茶の樹と雪事情

昨日の雨は、雨音がハッキリと聞こえるほどの降り方となりました。そのため『もし雪となり積もっていたら…』と考えるとゾッとします。

 

と言うのも、お茶の樹に雪が積もってしまうと雪の重さにより枝が折れてしまう可能性があるからです(>_<)

 

静岡県の西部や中部では標高が1000mを超えるような高所を除き、ほとんどの場所で雪が降ったとしても積もることはありません。

そのため、お茶の樹も雪が降らない・雪が積もらない事を前提に、樹の形を整えているのです。

 

お日さまの光がまんべんなく当たり、農作業が行いやすいようにかまぼこ型に形を整えているため、雪が積もりやすい形となっています。

 

数㎝程度の積雪であれば問題ないですが、10㎝を超えるような積雪になれば、雪の重さにより影響が出てしまうでしょう…。

 

そのため、雪が降ったとしても積もるまでは行って欲しくないものです!

 

ただ少しでも寒気の入り方や気温が違っていれば、完全な雪となり積もっていた可能性もあります。

 

一番茶(新茶)の収穫まで後3か月ほど…。

天気だけはどうにもすることが出来ないため、少しでも天気に恵まれて欲しいものです(^^)/

 

今回の雪または雨、そして風により様々な影響が出ていると思います。

気温の変化も大きいため、体調管理や道路・交通状況にはご注意ください!

 

お茶の樹は上へ上へと伸びる

お茶の樹は植えてから何も手入れをしないと上へ上へと伸びる特徴があります。

また、手入れをしているお茶の樹も、新芽が芽吹く位置は決まって枝の高い部分です!

 

お茶の収穫シーズンになると、茶畑は濃い緑色から黄緑色へと変化しますが、これはお茶の樹の表面付近から新芽がたくさん伸びて来るからとなります。

もし、枝の至る所から新芽が伸びてきたら、新緑の茶畑を目にすることは出来ませんね!

 

今回は枝の上の方から芽が出てくる理由

頂芽優勢:ちょうがゆうせい』について投稿したいと思います。

 

お茶の芽はどこに…?

まずお茶の芽はどこにあるでしょうか…?

答えは葉っぱと枝(茎)が繋がっている部分にある、小さなゴマ粒の様な物がお茶の芽となります!!

芽吹く前は5㎜にも満たない大きさです。少しずつ芽が膨らみ充実すると、いずれ芽吹くのですが、初めは何とか肉眼で見えるほどの大きさでしかありません。

 

葉っぱと枝の付け根には必ずお茶の芽があります。しかし、基本的には上の部分にある物からしか新芽が伸びてきません。

 

これには『頂芽優勢』という力が働いているからなのです!

 

上の芽を優先

頂芽…つまり枝の先端など上の方にある芽のこととなります。

このようなお茶の樹の枝があったら、先端部分の芽が「頂芽」と言われるのです。

※黄色い楕円を新芽として表現しています。

 

植物は光合成をすることで栄養分を作り出し、体を大きくしたり花や実を付けるなど生長することが出来ます。

そのため「お日さまの光を浴びる事」がとても重要となりますね!

 

効率よく光を吸収するためには、体を上へ上へと伸ばし葉を広げることが大切!

 

そのため、新しく芽を伸ばす時は枝の先端にある芽を優先して伸ばす特徴があるのです。

枝の下にある芽よりも「頂芽」の方を優先して伸ばす…これが『頂芽優勢』となります(^^)/

 

お茶の樹は『頂芽優勢』の性質がはっきりと出る植物です。

今後新茶シーズンに突入していきますが、このように枝の先端「頂芽」が優先的に伸びるため、一面黄緑色の茶畑を目にすることができます!

 

まとめ

植物は光合成を行う必要があるため、より効率的により日が当たるように枝葉を伸ばす特徴があります。

 

なるべく上へと伸びた方が日当たりが良いため、枝の上の方にある芽『頂芽』を優先して伸ばす植物が多いですね。このような性質のことを『頂芽優勢』と言います。

 

お茶の樹は『頂芽優勢』がはっきりと出る植物です。