こんばんは。
5月も残り1週間を切りました。上旬は一番茶の収穫製造シーズン真っ只中、中旬には一番茶が終わり二番茶やその後の生育を対象とした管理作業が始まり、なかなか充実した一か月間であったと思います。
そんな5月はもう間もなく終わりとなりますが、一番茶後の管理作業もだいぶ落ち着いてきました。本日で二番茶前に行う主たる作業のナラシが終わり、さらに「もち病」を対象とした防除も終えることが出来ました。今日一日で二番茶への寄与度が高い作業が終わったという事になります。
なお全ての管理作業が終わったわけでは無く、まだ深刈り作業の二段階目が残っています。また防除作業も天候などによっては実施する必要が出てきますね。草取りや遅れ芽の摘み取りなど細々とした作業もあるので、まだ実施すべき作業は残っている状態です。
それでもナラシ作業という重要な作業を終えることが出来たため少しはホッと出来ますね。
ナラシ作業が終われば最低限二番茶が育つために必要な準備は整ったと言えます。本当に必要最低限の準備であるため、病気などが多発するなどの事が起きれば収穫は行えなくなりますが、ナラシ作業をしていなければ仮にほかの条件が整っていたとしても二番茶を採ることは出来ません(古葉が混入したり、生育のばらつきによる品質低下があるため)
そしてナラシ作業を行う時期、そして刈り落とす高さは二番茶の出来を大きく左右します。
作業を行うのが早すぎると芽の生育にばらつきが生まれますし、遅すぎれば膨らんできた芽を刈り落としてしまう事になります。同じように低い位置で刈り落とせば芽をたくさん落としてしまうことになりますが、高ければ生育にばらつきが生まれたり病気などがより発生しやすくなったりしますね。
ナラシ作業は地味ながらも二番茶の出来を左右する重要な作業なのです。