日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

ナラシ作業をする上で地味に大変なこと

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝から曇り空。天気予報を見ると雨が降りそうな予報が出ていましたが、ほんのわずかな時間ポツリポツリとしただけで本降りになるようなことはありませんでした。このような天気であればナラシ作業が行えたのですが、本日に関してはほかの用事があったため作業はしていません。

明日は雨からの晴れ予報となっているためナラシ作業を行うことは出来るでしょう。ついにナラシ作業の終わりを迎えることとなりそうです。

 

地味に大変なこと

現在進めている秋のナラシ作業。伸びた枝葉を刈り落とすという作業の特性そしてこの時期ならではの事情もあり、作業をする上で地味に大変なことがあります。

 

それは昆虫たちの存在です!

特に体が大きいカマキリやツユムシが大変です。また昆虫では無いですがトカゲやカナヘビも地味に大変な存在ですね。

 

何が大変なのかと言うと、茶樹上にいる彼らをしっかりと逃がす必要があったり、逃げるのを待つ必要があるからです。秋のチャノキは夏の間伸ばしっぱなしにしていたため枝葉が茂り昆虫たちが隠れやすくなっており、初夏や夏と比べると昆虫たちが成長することで体が大きくなっています。そのような状況で枝葉を刈り落とすため、カマキリたちを枝葉と同じように切ってしまう可能性が高いのです。

彼らの存在はチャノキの生育を支えてくれるものでありますし、仮に利点が無いとしても傷付けてしまうのはなるべく避けたいのか心情。そのため、刈り落とす時はチャノキの状態をよく見て、そのままだと枝葉と同じように切ってしまう可能性の高いカマキリなどの昆虫やトカゲを安全な畝へ逃がしたり茶樹内部へ逃げるのを待つのです。

 

初夏の頃であればまだ生まれる前であったり、体が小さく簡単に逃げてくれたり、枝葉の茂っている量が少ないことで早く発見出来たりでそこまで大変ではないのですが、この時期は枝葉の茂りが一年で最大ですしカマキリたちの体も最大まで大きくなっているのでそうはいきません。

集中する必要がありますし作業も一時止まるため、ナラシ作業をする上で地味に大変なことになりますね。