日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

根を温める、乾燥から守る、敷き草を使ったお茶づくり

今日は時々吹く風が、ヒンヤリと冷たく感じる快晴の一日でした。上空の雲は東へ向かい、かなりのスピードで流れていたので、相当強い風が吹いているのだと思いました。

 

静岡の冬は、強い風が西から吹くことが多いです。冷たく乾燥した風が、台風並みの強さで吹くこともあります。

体感温度はかなり寒くなりますが、より温かいお茶を美味しく感じる、個人的には収穫期である初夏の次に好きな季節です(^^)/

 

敷き草を敷いていく!

基本的にお茶の栽培では、11月も下旬になると主だった作業はなくなります。行うとしても、草取りなどがメインですが、ススキなどの草が生えている農地がある方は、今の時期に刈って乾燥させてある草を畑に入れていきます。

 

草の種類はススキが主です。河原に生えているヨシも入れる時もありますが、ススキがメインですね。ちなみにススキやヨシをまとめて、カヤ(茅)なんて言ったりもします。

また茶畑に入れるカヤ(ススキやヨシなど)のことを、茶草とも言ったりします。

 

作業は先日まとめて置いたカヤを軽トラックに載せ、運搬。まだ植えて5年の若い樹の畑に持っていき、樹と樹の間、つまり畝間に敷いていくシンプルな作業です。

ただ、ちょっとホコリっぽいのでクシャミがよく出ますし、チクチクする部分もあり、知らず知らずのうちに小さな傷が手や腕にできている時もあります(>_<)

 

写真では、山盛りのカヤが荷台に乗っていますが、意外と軽いのが特徴です。抱けるだけ持ったとしても、軽々と持って動けます。ただし、ひもなどで縛ってあるわけではないので、ちょっと持ちにくいですが…。

 

もしこれが青々とした状態、緑色の状態であれば、水分もたっぷり含まれているので重いです!

乾燥させてあるからこそ、重労働を回避することができます。なので、草を刈る時期と畑に入れる時期は、しばらく間隔を空ける必要があります。

 

保温効果

まずこのカヤを入れる効果としては、お茶の樹の根っこや土を保温する効果があります。カヤの茎の部分には空洞がたくさんあります。

また畑に敷くと草と草の間にも空間がたくさんできます。空気の含まれる部分があるため、まるで毛布のようにポカポカと温かいです。

 

実際に畑に草を敷くために、抱きかかえて持ったりすると、かなり温かく感じます。

 

冬は土の表面が凍るほど寒くなる時があります。特に幼木園(植えて数年の畑)では樹が小さいため、土が広く見えています。すると、より土が凍りやすくなるので、凍ることで根っこにダメージが出ないように、保温を目的として敷いていきます。

 

乾燥防止

もう1つの大きな効果としては、土の乾燥を防ぐ乾燥防止の効果もあります。土が見えている状態では、お日さまの光も直に当たりますし、風も当たります。

グングン水分が蒸発してしまいますが、カヤを敷くと土は裸の状態ではなくなります。土の水分が空気中に逃げていくのを防ぐことができるので、乾燥防止にもなります。

 

幼木園では寒さと同じく乾燥も大敵です。根の量はまだ少なく、根の張っている範囲、広さもまだまだ狭いです。

特に地表に近い部分に根があるので、土が乾燥してしまうと水が吸えません。水が吸えないと当然枯れてしまいます。

 

樹が大きくなれば深い所まで根が張るようになるので、小さなうちは土が乾燥してしまわないように、守ってあげることも重要です。

 

その他の効果

敷き草のその他の効果としては

①土への有機物の補給(フカフカした、良い土になります)

 

②虫たちの住処になる(カヤがあるとコオロギなどの虫の姿をよくみかけるようになります)

 

③除草効果(土に光が当たらないので、草が生えてくるのを防げます)

など様々な効果を得ることができます。

 

作業は大変な所もありますが、お茶の樹や畑にとってはメリットが大きいので、この敷き草は今後もしっかりと続けていきたいと思います。