日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

ニホンジカの爆発的な増加が怖い

こんばんは。

今日も上河内地区は夕方頃までしっかりと曇っていました。体感的には朝方の方が暖かく、時間が経つにつれて寒くなっているように感じましたね。

 

夕方からはようやく雲が晴れてきたのですが、夕方という事で薄暗い状態でした。そして気温も一段と下がり始めています。もともと予報で出ていたことではありますが、明日の朝の冷え込みはなかなか厳しいものとなりそうです。

 

木の皮の食害

数年前から増加傾向にあるニホンジカ。茶草場やお茶の木を踏み荒らされたり、葉っぱなどを食べられてしまう被害が年々増えてきております。

そして今年くらいから、皮を食べられてしまった木を目にする機会が増えてきました。

また、雑木の切り株から伸びて来るひこばえなども食われてしまいますね。

 

ひこばえの場合は伸びた芽や葉っぱを食べられてしまうので生長が阻害されます。これだけでも影響は大きいのですが、皮を食われてしまった木は枯れてしまいます。

これは皮の周辺に水分や栄養分を運ぶ維管束があり、その部分が失われたり傷付けられるためです。数週間から数カ月は葉っぱが緑色の状態ですが、水分の供給がされないため時が来ると茶色く枯れてしまいます。

 

昨年まではこのような被害はほとんど見られなかったのですが、今年から目にすることが増えてきている状況です。

数年前まではニホンジカの姿を見る事は全くと言っていいほど無く、ここ数年で生息頭数が大幅に増加。そしてこのような被害も発生し始めてしまったことから、今後山林の状態が急速に悪化する可能性がかなり高いのではないかと思います。

これは、ひこばえを含めた低木を食われてしまうためシカが食べないような植物しか生える事が無く、現在生えている木も皮を食べられてしまう事で枯れてしまう事によるものです。

今後の数年間は山が大幅に荒廃してしまうかどうかの瀬戸際となるのではないかと思っています。