こんばんは。
6月中旬まではほぼ毎日雨が降る時間帯がありましたが、ここ最近は雨が降る日が少なくなっている川根町上河内地区です。
梅雨らしく曇り空が続きじめっとした蒸し暑さは感じるのですが、この頃は雨が降る日があまりないのです。そのため外作業が雨で中止になることなく実施できていますが、今後また雨が続くのではないかと少し不安になってきますね。
ちなみに昨年だったか一昨年も梅雨入り後しばらく雨の日が続き中休みが長くあり、後半になって再び雨が続いたり激しく降ったりしたような気がします。曇っていて蒸し暑いので梅雨の環境だとは思いますが、雨に注目すると前半と後半に分かれ2回雨の続く期間がやって来ているように感じますね。
週間天気予報を見るととりあえず今週はそこまで雨の確率は高くなさそうです。
しかし来週になると雨が続きそうな予報となっています。もちろん先のことなので変わる可能性が高いと思いますが、極端な長雨にならないことを願うのみです。
2024年のお茶づくり開始
二番茶の収穫・製造の終了により2023年のお茶づくりは終わりました。これからは2024年の一番茶へ向けたお茶づくりが始まります!
少し気が早いように思うかもしれませんが、一番茶の芽の出来は前年の夏の生育に大きく左右されるのです。夏にしっかりと枝葉が充実していると、光合成を盛んに行い栄養分を作り出すことが出来るだけでなく、作った栄養分や土から吸収した栄養分を蓄えることもできます。
葉っぱは製造工場であり貯蔵庫でもあるのです。
しかし、枝葉が茂らないと栄養分を作りだす場も蓄える場も限定的になってしまいます。
夏から秋にかけて作ったり吸収した栄養分をもとに春の芽を伸ばすので、夏の枝葉が充実しているほど新芽に注ぎ込まれる栄養分の量が多くなり、品質が良くなったり力強い芽が伸びやすくなったりするのです!
そのため良い一番茶を作ろうと思った場合、前年の夏の生育をしっかりさせることが重要になるといえます。
なお、枝葉が充実していればその後の管理(肥料まきなど)でさらに良い状態にすることも可能です。しかし、枝葉が充実していなければどんなに良い肥料を与えたとしても、どんなに丁寧にお世話をしたとしても完全に挽回することはできません。
正直、一番茶や二番茶シーズンより緊張感があるかもしれませんね(^^;)
手始めに行うのは裾刈り、そして浅刈り。
込み合った上層部の枝葉を刈り落とし、芽一本一本が充実しやすくなるようにします。そのほかにも病害虫の防除効果もありますね!
この時期は雨が多く、湿度も高いことから病気が発生しやすいです。そしてチャノキが感染する病気の多くは黄緑色の部分になります。今年は6月上旬に雨が続いたことにより、平年よりやや多めの病葉が見られますし現段階で病葉が見られなくても今後発生してくる可能性が高いでしょう。
そのまま放置すると生育に影響が出るだけでなく、次に伸びる芽への感染源ともなりより酷い状態になることもあるため、今年はいつもより丁寧に仕事をしたいと思っているところです。
蒸し暑さが堪えるこの頃ですが、来年の一番茶の出来へ直結する時期になるためしっかりと行いたいと思います。